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「最高に男クサいもの」と聞いて、あなたは何を想像するだろうか? ここでいう「男クサい」は、性格ではなく鼻から感じる香りの方の男クサさを指す。単なる汗のにおいではなく、どれだけ清潔感のある男性からもフワッと飛んでくるオスのにおい……。

実はそんな「男クサさの結晶」ともいうべきアイテムが、男性の住んでいる家ならばほぼ100%の確率で存在するのだ。しかも、その強烈さはレベル99と言っても過言ではない。そいつは誰にも気付かれぬよう、素知らぬ顔で今日もたたずんでいる。

・「男クサい」=「不潔」ではない

まず断わっておきたいのは、「男クサさ」と「不潔」は違うということ。汗のにおいにも男クサさは含まれているが、いわゆる “すっぱい” とか “ツーンと来る” だけのにおいではない。女性からは決して漂ってこない「ダンディズムの化身」、それが男クサさだ。

一般的に男クサさの正体とされる「男性ホルモン」は、耳の裏や首筋、手首などから発していると言われている。「香水はその辺りにつけると効果的」なんて話を聞いたことがある人もあることだろう。

・男クサさの代表格

筆者が考える「男クサさ」の代表といえば、「体育会系の部室のにおい」である。汗のにおいはもちろんのこと、成長ホルモンと共に分泌されたフレッシュな男性ホルモンたちが、これでもか! と充満しているのだ。──しかも数年、下手すれば数十年も蓄積され続けている。

剣道の面」もヤバい。授業などで実際に面を被った人はお分かりだろうが、「体育会系の部室のにおい」に “圧倒的な通気性の悪さ” がプラスされた「剣道の面」は、ハズレに当たると剣道どころではない強烈な男クサさを放っている。だがしかし……!

「体育会系の部室のにおい」や「剣道の面」にもヒケを取らない、圧倒的男クサさの結晶ともいうべきアイテムが、男性の住む家にはほぼ100%存在するのだ。女性はおそらく気付かないであろう、そのものとは……ズバリ!「電気シェーバーのヘッド部分」である。

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・自分のは耐えられるが……

おそらく多くの男性はそれに気付いているし、内心「キテるな」と思っている。だが、丸洗い機能でもない限り、たまったヒゲを取り除く程度で掃除という掃除はしていないであろう。なぜなら、自分発祥のにおいだから何とか耐えられるのだ。鼻の真下に来たときの数秒間だけ、軽く息を止めればことは済んでしまう。

だが、男でも他人の電気シェーバーはマジでキツイ。例えば旅先などで友人から借りた電気シェーバーは、横綱レベルのどっしり感がある。使い終えても鼻の下に残る男性ホルモンの荒々しさたるや! 同じ男でも強烈に感じるのだから、女性がかいだら「声変わりするんじゃねーの?」くらいの破壊力を備えている。

・女性も一度かいでみるべき

ヒゲ自体ににおいは無いハズだから、おそらくはアゴの下の首部分から出たホルモンが毎日のように蓄積された結果、ハンパない男クサさに仕上がっているものだと推測される。科学的根拠は……ない。

女性にも一度、旦那さんや彼氏の電気シェーバーのにおいをかいでほしい。ただし、どんなにおいがしても「洗いなさいよ!」と責めてはいけない。むしろ、「こんなにおいを毎朝かぐなんて大変だな。コッソリ洗ってあげよう」くらいの優しさが欲しい。その際、思い切り吸い込んではいけないぞ。声変わりしちゃって責任が取れないからだ。

執筆:P.K.サンジュン
イラスト: マミヤ狂四郎
Photo:RocketNews24.

▼色違いのイラストもあるぞ!
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