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世界的に知られる日本語のひとつに「BONSAI(盆栽)」がある。日本の伝統文化であると同時に、海外にも愛好家が多く存在する。しかしその実をあまり知らないという人も多いと思う。

そんな盆栽の魅力を伝えるために、東京・渋谷の東急ハンズで2015年2月16日から「盆栽カフェ」というイベントがスタートした。期間中、会場となる東急ハンズ7階のハンズカフェでは盆栽をイメージしたパフェとティラミスが提供されるというのだが、実物を見てみると……おい、コレ食えるのか?

・盆栽の世界を手軽に

この催しは東急ハンズが、さいたま市大宮盆栽美術館と大宮盆栽協同組合と共同で開催しているものである。会場の7Aフロア「HINT7」では、奥深い盆栽の世界を手軽に楽しんでもらう目的で、剪定(せんてい)デモンストレーションやトークショーも行われる予定だ。

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・初日は行列

開催初日、会場に足を運んでみると、ハンズカフェはほぼ満席状態。どうやら、カフェで提供される盆栽メニューに高い関心が集まったようである。平日昼間にもかかわらず、注文を行うカウンターには行列ができ、オーダーするまでに約20分程度待たなければならなかったほどだ。

・土と苔

さて実物を見てみると、これはなかなかの盆栽っぷりを醸している。「抹茶ラテ -BONSAI- 」は、ラテアートを施した抹茶ラテで想像通りだったのだが、「BONSAI ティラミス~芽吹き~」と「苔 -BONSAI- パフェ」はなかなかの視覚インパクトだ。以前紹介した東京・四谷の「キッチンどろまみれ」の黒ゴマプリンを想起させる。

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・意外にも正統派なティラミス

まず、ティラミスは春をイメージしており、土から芽吹く草を再現している。表面の土状のものはオレオで、その下にたっぷりの生クリーム、さらにその下のティラミスが隠れている。これをスコップのようなスプーンで掘り起こすのである。「盆栽」と名がついているので、てっきり和菓子なのかと思ったら、意外にも正当なティラミスだった。

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・地味な遊び心

そして、苔パフェは抹茶の粉と砂糖で、苔のモサモサ感を表現している。こちらは和菓子であり、なかに小豆や栗が入っている。パフェかと言われると、一般的に知られるパフェの雰囲気はない。そこをあえてパフェと呼ぶところに面白みを感じる。はっきり言って、派手さはない。地味といって良いだろう。とはいえ、遊び心にあふれた盆栽メニューではないだろうか。

・今回紹介したイベントの情報

名称 BONSAI CAFE(盆栽カフェ)」
場所 東急ハンズ渋谷7階 HINT7・ハンズカフェ
期間 2015年2月16日~4月5日

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

▼抹茶ラテ-BONSAI-
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▼BONSAIティラミス ~芽吹き~
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▼リアリティのあるスコップ型のスプーン
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▼苔-BONSAI-パフェ
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