suketto

プロ野球ファンにとって、冬は実に辛い季節だ。なんていってもプロ野球がない。現在は2月になり、キャンプインしたといえども、開幕まではもう少し時間がある。おそらく待ち遠しくて仕方がなくなっている人も多いことだろう。

そんなこの時期に考えることのひとつに「新しい外国人助っ人は仕事をしてくれるのか」があるが、フタを開けてみないとわからないのが外国人助っ人でもある。では、これまでにどんな選手が活躍してきたのだろうか。各球団一人ずつ、自前で獲得してきた選手に絞り、勝手に選出してみたぞ。

【球団別・優良外国人助っ人12選】

・ウォーレン・クロマティ(巨人)

自前で外国人選手を獲得しても成功することが少ない巨人の中で、目立った活躍をしたのがクロマティ。1984年から1990年まで在籍し、独特なクラウチング打法で首位打者をはじめとするタイトルを手にした。

・ランディー・バース(阪神)

現在所属しているマートン選手と迷ったが、阪神の助っ人といえばバースであろう。1983年から1988年まで在籍し、三冠王に二度輝いた成績は文句なし。1986年に残したシーズン打率・389は、今も日本記録でもある。

・コルビー・ルイス(広島)

2008年から2009年までのわずか2シーズンのみの在籍であったものの、2年連続で二桁勝利を挙げるなど、安定した活躍を見せた。2010年にメジャーへ復帰。現在はレンジャーズでダルビッシュ投手の同僚だ。

・宣銅烈(中日)

中日からは、韓国球界から初めて日本球界へ移籍した宣銅烈(ソンドンヨル)を選出した。1996年から1999年まで在籍し、守護神として君臨。通算98セーブを上げ、1999年には中日のリーグ優勝に貢献した。

・ロバート・ローズ(DeNA)

1993年から2000年まで在籍。毎年のように高打率を残し、「マシンガン打線」でも中軸を担った。今でも横浜史上最強の呼び声が高い助っ人で、セカンドの守備をこなせたのもまたグッドだ。

・ウラディミール・バレンティン(ヤクルト)

優良助っ人の宝庫とも呼べるヤクルトだけに悩むところだが、ここはシーズン本塁打数の日本記録を更新したバレンティン選手を選出した。それにしても、ヤクルトの海外スカウトはスゴい。本当に恐れ入る。

・ロドニー・ペドラザ(ソフトバンク)

1999年から2002年まで在籍。獲得当初は先発の予定であったが、抑えに転向すると絶対的守護神となり、最多セーブを2度受賞した。ちなみに2003年に巨人へ移籍し、途中解雇という形で現役を退いた。

・タフィ・ローズ(オリックスバファローズ)

1996年から2003年、そして2007年から2009年の二度在籍。特に近鉄時代の中村紀洋選手らと形成した「いてまえ打線」の破壊力は凄まじく、自身は当時の日本記録であるシーズン55本を放った。

・トニー・ブリューワ(日本ハム)

外国人助っ人にあまりお金をかけないイメージの日本ハムからは、1986年から1990年まで在籍したトニー・ブリューワを選出。彼は毎年のように3割に近い打率を打ち、本塁打も4年で99本放っている。

・レロン・リー(ロッテ)

ロッテの外国人助っ人といえば「リー兄弟」を思い出すという人も多いのではないだろうか。特に1977年から1987年の11シーズンをロッテで過ごした兄のレロン・リーは、日本通算打率・320。トップクラスの外国人助っ人であった。

・アレックス・カブレラ(西武)

どこからともなく優良外国人助っ人を獲得するのが西武。そして2001年から2007年まで在籍したのがカブレラだ。1年目からホームランを打ちまくり。西武退団後はオリックス → ソフトバンクと渡り歩いたのは記憶に新しい。

・ケーシー・マギー(楽天)

2013年のみの所属であったが、日本一に大きく貢献。球団としての歴史が浅い中での選出だが、これから先も記録、記憶ともに残っていく選手に違いない。ちなみに今季は、サンフランシスコ・ジャイアンツで青木宣親選手と一緒にプレーすることが決まっている。

……以上が、勝手に選出した「12球団別の優良外国人助っ人」だ。皆さんはどんな選手が記憶に残っているだろうか。そして今季も日本球界には、多くの外国人助っ人がやってくる。フタを開ける楽しみまであと少し。もうちょっとの間辛抱しよう。

執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.

▼クロマティ(巨人)

▼バース(阪神)

▼ルイス(広島)

▼宣銅烈(中日)

▼ローズ(DeNA)

▼バレンティン(ヤクルト)

▼ペドラザ(ソフトバンク)

▼ローズ(オリックスバファローズ)

▼ブリューワ(日本ハム)※応援歌のみ

▼レロン・リー(ロッテ)※始球式のみ

▼カブレラ(西武)

▼マギー(楽天)