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“マイク・タイソン” と言われて、あなたはどんなイメージを思い描くだろうか? 元ボクシング・ヘビー級王者? 顔にタトゥー? 対戦相手の耳を歯で食いちぎった? 『ストリートファイターⅡ』のマイク・バイソンのモデル? そして……鳩好き?

そう、鳩好きとしても知られているマイク・タイソンさん。この度、米で行われた “鳩の品評会” の開会宣言をつとめたほど、彼の鳩好きは有名なのだが、ボクシングを始めるキッカケも鳩。元カノと別れるキッカケになったのも鳩……と、彼の人生にとって鳩は大きな存在だという。

・鳩ショーの開会式に出席したタイソンさん

元ボクシング・世界ヘビー級王者、マイク・タイソンさん。引退してなお人々の注目を集め続ける彼が、米カリフォルニアで行われた全米鳩協会の鳩の品評会に出席し、開会宣言を行った。

しかし、品評会の出席者の多くが高齢者。確かに鳩の飼育は、若い人の間ではトレンドではないようで、タイソンさんも「若者にもっと鳩に興味を持ってもらいたい」との発言をしている。

・「ボクシングよりも鳩の方が大切」

タイソンさんにとって、鳩は特別な存在だ。あるインタビューでも、鳩についてこう話している。

「俺の人生は、常に鳩と共にあった。俺にとって、ボクシングよりも鳩の方が大切な存在なんだ。80才になったら、ボクシングのことを考えることもないだろうが、鳩の面倒はみているはずだ」

頂点に上り詰めたボクシングよりも鳩の方が大切な存在とは……タイソンさんの鳩好きはガチなようだ。

・可愛がっていた鳩を殺された怒りからボクサーへ

さて鳩がキッカケで、タイソンさんがボクサーを志したのは有名な話。貧しい家に育ち、いじめられることが多かったタイソン少年。そんな彼を救ったのが、幼いころから可愛がってきた鳩だったのである。

「鳩が飛ぶのを見ていれば、嫌なことを全て忘れることができた。鳩たちは、決して俺をジャッジしなかった。鳩たちの世話をして、彼らに必要とされることを、俺は本当に誇りに思っていたんだ」

しかしある日、いじめっ子に大切な鳩を殺されたことで、彼の人生は変わった。目の前で鳩を殺され、怒りに我を忘れて相手に飛びかかったタイソン少年は、その喧嘩に勝利。自分の強さに気がついたことで、ボクシング人生を歩み始めたというのである。

・元カノに鳩を殺され、食べられた……

そんなタイソンさんだが、元彼女に飼っていた鳩を食べられてしまったこともあるのだとか。なんでも、その女性は、タイソンさんが鳩を可愛がる理由を理解せず、「鳩は食べるものでしょ」と、彼の愛鳩を1羽捕まえて、料理にしてしまったというのだ! あの “マイク・タイソン” にそんなことを……元カノ恐ろしや。

タイソンさんもその鳩の料理を食べるように勧められたというが、どうしても食べられたなかったと話している。そして、「鳩を殺させるべきではなかった」と、その女性とは破局したのだった。

・みんなタイソンさんの「鳩好き」に興味津々

タイソンさんがインタビューを受けるときは、多くの人が「タイソンさんは、鳩好きだそうで……」と、切り出されるようだ。あるインタビューでも、鳩のことを切り出された彼は、「なんで鳩のことを聞くんだよ。今日は他のことを話しに来たんだぜ」と不満をのぞかせたこともある。やはり “マイク・タイソン=鳩好き” という点に、多くの人が心惹かれるようだが、これも「ギャップ萌え」というやつだろうか? 

さて、2014年の時点でも2500羽もの鳩を飼っているタイソンさんは、人々に鳩をもっと大切に扱うように訴えている。

「ニューヨークの街角なんかで、鳩を邪険に扱ってる人を目撃するが、覚えておいてほしい。鳩は賢く、もっとも忠誠心の高い生き物だと言われている。だから鳩を愛すれば、もう二度と孤独でなくなるんだ」。

参照元:Los Angeles Daily NewsThe New York Times、YouTube [1][2]Daily MailThe Guardian (英語)
執筆:小千谷サチ

▼鳩への愛を語ったインタビュー