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京都を代表する人気ラーメン店といえば、「新福菜館」である。関東在住の人にはあまり馴染みがないかもしれないが、京都に住んでいる人ならほぼ知っている、有名ラーメンチェーンだ。

その「新福菜館」がついに、ついに東京に!  実は以前にも新横浜のラーメン博物館などに出店したことがあるのだが、ようやく待望の単独店舗出店を実現した。場所は麻布十番。2015年1月31日より、プレオープンという形で営業しているのだ。これは行かねば! ということで、実際に同店を訪れたのでレポートしたい。

私事で大変恐縮だが、私(記者)は「新福菜館」の京都駅にある本店に、恐らく50回以上は通っている。それだけに、麻布十番店オープンを知った時は、「来たーーー!」と思ったが、同時に不安もあった。「あの本店の味が、本当に味わえるのだろうか?」と。というのも、ラーメンのFC店では「本店は美味しいけど、ここの店舗はイマイチ」なんてことは珍しくないからである。

・京都駅の本店と遜色ないレベル

だがしかし……! 結論から言えば、それは全くもって要らぬ心配だった。食べてみると、「京都駅の本店と遜色ないレベル」というのが率直な感想。醤油ベースの黒っぽいスープは一見濃いように見えるものの、絶妙な塩加減。旨味が溶け込んだ奥行きのある味であった。そしてそれが、中太のストレート麺とよく合う!

また、醤油の味が染み込んだチャーシューや九条ネギは、脇役にはもったいない存在感。これや! これが新福菜館の中華そばや!

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ということで、本店の味を知っている人はもちろん、食べたことがない人にもおすすめ。是非一度足を運んで欲しい。ただし、現在はまだプレオープンということもあり、以下の点に気をつけよう。

・「やきめし」は2月23日から

以前の記事で、「新福菜館は、中華そばだけでなく “やきめし” も絶品!」とお伝えしたが、その「やきめし」を麻布十番店で味わうには、もう少し待たなくてはいけない。先述の通り、まだプレオープンなので「やきめし」は販売されていない。発売開始は、グランドオープンの2月23日からだ。

・行列の覚悟

そしてこれはプレオープンの時期もグランドオープン後もあまり変わらないかもしれないが、少なくともお昼時に行くなら、行列が出来る確率は高い。ちなみに、記者は昼時にお店にうかがったが、40分ほど並ぶ羽目に……。

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といっても、行列が出来ていた原因は、人気がある上に座席数がそれほど多くないからであり、「料理が出てくるのが遅い」というワケではない。「行列も含めて新福菜館だ」と考えて、覚悟を決めて店に向かおう。

・「おおきに!」は同じ

他にも、食券制になっている点や、特大新福そばが京都駅前店より50円高い900円である点、卓上の薬味に豆板醤がない点など、細かい違いはある。しかし、そんなことはどうだっていいと思えるほどに、肝心の中華そばが美味! 

なお、麻布十番店でも店員さんは「おおきに!」と、京都の店舗と同じ挨拶をしてくれるぞ。些細なことだが、そこからも “京都らしさ” を感じられるはずだ。

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 新福菜館 麻布十番店
住所 東京都港区麻布十番1-2-5
時間 11:00~15:00、17:00~22:00(L.O.21:30)
休日 日曜日

Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.

▼京都駅前の本店ではおなじみの行列が、麻布十番店にも出来ていた
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▼卓上の薬味などは京都の店舗と少し異なる
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▼しかし味は本店と比べても遜色ないレベル! これが特大の新福そば(900円)
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▼黒っぽいスープは、見た目ほど濃くはない
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▼醤油の味がしっかりついたチャーシュー
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▼中太のストレート麺がスープとよく合う!
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