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メッセージや手紙を風船にくくりつけて空へ飛ばすことを “風船飛ばし” というが、子供達の夢や希望を大空へ放つとの意味で、イベントとして行われることもある。

そんな風船飛ばしで、少女が風船に託した亡き父への手紙が約700キロ離れた地点で発見され、感動的な展開になり話題を呼んでいる。風船を見つけた人がFacebookで少女を探し当て、少女を “ある後悔” から解放したというのだ。

・風船に亡き父への想いを託す少女

米カリフォルニア州ウィッティア市に住む16歳のアシュリン・マラシーノさんの父親は、2010年に中大脳動脈瘤のため亡くなった。その前日、父親からの電話に出なかったことを後悔し続けていた彼女は、父親の誕生日にあたる1月6日に、亡き父への想いを綴った風船を毎年飛ばし始めたのだった。

そして今年は思いがけず、亡き父からのお告げともいえるような感動的な出来事が起こったのである!

・700キロ離れた場所で風船が発見される!

ウィッティアから約700キロ離れた同州オーバーン市で、アシュリンさんが飛ばした風船を発見したのはリサ・スウィズリーさんだ。風船には、

「11年もソフトボールをプレイしているけど、あんなにたくさんホームランを打てたのは、パパが助けてくれたからかもしれない。もう私の人生にパパが存在しないなんてフェアじゃない。まだ、どこかにいるっていうサインを見せて! 会いたくて仕方ないし、戻って来てほしい」

と、亡き父への想いがいっぱい詰まった切ない内容が書かれていたのだ。手紙の最後には、“Marracino(マラシーノ)” とアシュリンさんの名字だけが記されていた。

・Facebookでアシュリンさんを発見し連絡

すっかり手紙に心を打たれてしまったリサさんは、Facebookで彼女を探し出すことに成功。「風船を見つけたことには何か意味があると感じて、オーバーンから愛を送りたいと思ったんです」と語るリサさんは、最近始めたFacebookページ “Pay It Forward(善行を広げていくこと)” で彼女を励まそうと呼びかけた。

こうしてアシュリンさんに連絡を取ったリサさんは、有志から集まった手紙やプレゼントを送ることで彼女を励ましたのである。

・風船に託した願いが叶う!

思いがけない出来事に驚いたアシュリンさんだったが、「父へ送った“サインを見せてほしい” との願いが、リサさんからの思いやりという形で叶ったように思います。ずっと感じていた後悔から解放されそうです」と、感謝の意を述べている。

アシュリンさんとリサさんは、実際にSkypeでも対面し語り合ったそうだ。

「思いのたけを綴った風船を空へ飛ばして遥か彼方に消えていくのを見ると、気持ちが軽くなって心が癒される」というアシュリンさん。何か抱え切れない想いがある人は、広く澄み切った大空に、思いを馳せてみると良いかもしれない。

参照元:YouTubeCBS NEWSTODAY(英語)
執筆:Nekolas

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