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時は2013年12月、「人間発射台」の異名を取ったロングスローの名手 “ロリー・デラップ” が引退した。彼のように強肩で観客を魅了する異質の選手は、もう出てこないだろう。そう思っていた人も多いに違いない。

だがしかし! 先日、アメリカのサッカーで強肩を活かしたゴールが炸裂したぞ!! 一体、どのような形で決まったのか。詳細は動画「Epic Front-Flip Throw-In Goal」で確認可能だ!

・アメリカの高校サッカー

動画に収録されているのは、アメリカの高校サッカー。マッキニー・ボイド高校(白) vs フリスコ・ウェイクランド高校(橙)のワンシーンだ。そして動画は、ゴールまで約30メートル離れた位置からスローインの場面を映してスタートする。

・ハンドスプリングスロー炸裂

何がどうスゴいのかというと、このスローインがちょっとやそっとのものではないのだ。白のマイケル・デル・ルイス選手がクルッと一回転すると、なんとハンドスプリングスロー! 勢いに乗ったボールは、フリスコゴールへ一直線だ!!

前転する勢いをボールに乗せて放たれたボールの軌道を追うと、キーパーの手を弾いてゴール! その強肩はデラップのようで、コーナーキックにも匹敵する破壊力を見せつけたのである。

・ゴールキーパーを責めることはできない

一見、キーパーのミスに見えるかもしれないが、長距離を勢いよく飛んでくるボールを止めるのはそう簡単ではない。ましてや味方と相手も競り合っているのだから、至難の業といっていいだろう。

また、スローインでの直接ゴールは認められないため、触らなければよかったとも思う人もいるかもしれない。しかし、ゴールに向かってボールが飛んできていることから、それも難しい判断となる。

・新「人間発射台」

ちなみにこのハンドスプリングスローからのゴールは、キーパーに触れて入っていることから、記録上はキーパーのオウンゴールとなる。このゴールは、新たな「人間発射台」となりそうなマイケル選手を褒めるべきだろう。

参照元:YouTube101GREAT GOALS(英語)
執筆:原田たかし

▼スゴい飛距離だ!

▼日本代表戦でのハンドスプリングスローを覚えている人も多いだろう