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全世界のユーザー数が、13億人を突破したと言われるFacebook。日本でも多くの人によって利用されているが、人の投稿に対する感情表現が「いいね!」しかないことに、不満を覚えた人はいるだろうか? 

友人の “風邪を引いた” とか “ペットが死んだ” といった投稿に共感の気持ちを伝えたくても、「いいね!」は何だか違う気がして押しづらいものである。そこで、FacebookのCEO(最高経営責任者)マーク・ザッカーバーグ氏が、「いいね!」以外の感情表現について検討中であると言及している。しかし「いやだね!」については、彼なりの考えがあるようなのだ。

・「いやだね!」ボタンは実現するのか!?

米カリフォルニア州で行われた公開Q&Aセッションに登場したザッカーバーグ氏が、ユーザーから前もって集めていた質問に答えた。そのなかで最も多かったのが、「 “いいね(Like)!” 以外の感情を表現するボタンが、実現することはあるのか?」との質問だった。

・「いやだね!」ボタンに反対の意を示すザッカーバーグ氏

これについて彼は、

「気に入らないといった心境を表現するために、“いやだね!(Dislike)” ボタンが欲しいという声は以前からありました。人には良くないものに対して良くない、と言いたい願望があります。ですが、“いやだね!” ボタンの設置が有益になるとは思えない」

と、反対の意を示しているのだ。

・「いやだね!」は間違った理由で使われる可能性が

投稿内容によっては、ユーザーが「いいね!」ボタンを押しづらい時があることに理解を見せていたザッカーバーグ氏。しかし、ネガティブな感情表現が、間違った理由で使われる可能性を懸念しているようだ。

「いいね!」以外の心境を表すボタンについては検討中だとしながらも、それは「いやだね!」にはならないとも語っている。確かに、ネガティブな感情表現はネット炎上につながったり、いじめに代表される人間関係のこじれを生み出すことも考えられる。

・「いいね!」はユーザーのデータを集める目的も

Facebook の統計によると、「いいね!」ボタンは毎日平均的に45億回も押されているという。もちろん個人ページ以外のブランドや商品、報道ニュースに対して押される「いいね!」も含めての話だ。

ユーザーが共感の気持ちを表現する以外にも「いいね!」ボタンには、ユーザーの嗜好やウェブページの閲覧傾向データを集める目的がある。その結果 Facebook は、集客のために作為的に「いいね!」を集める会社や、「いいね!」を自動的に押すツールと戦う事態に陥っている。

友人の悲し気な投稿を見て、同情の気持ちを表すのに「いいね!」に抵抗があれば、思いやりある言葉をコメント欄に残してあげれば良いのではないだろうか。SNS の発達により、スタンプやクリックひとつで感情表現ができてしまう時代になって、少し残念な気もする。

参照元:MashableBBCVB(英語)
執筆:Nekolas
Photo:Rocketnews24.