Sverdlovsk

2013年2月、ロシアのウラル地方上空で隕石が爆発し、1000人以上がケガをするという出来事があった。爆発の瞬間を捉えた映像は世界的な話題となり、その映像を見たという人も少なくないはずである。

最近になって、再び隕石がロシアの空に飛来したかもしれないことが判明した。YouTubeに公開された映像を見ると、夜間で周りが真っ暗であるにも関わらず、突然空がオレンジ色に輝いているのだ。今のところ、詳しい原因は不明。もしもこの光景に遭遇したら、背筋が凍るような恐怖をおぼえるかもしれない。夜が昼になるほどの明るさだ……。

・11月14日の出来事

衝撃映像が撮影されたのは、ロシアの中央部に位置するスヴェルドロフスク州にあるレジという町だ。公開されているドライブレコーダーの映像を見ると、2014年11月14日の18時40分頃の出来事と思われる。

・暗闇から一転、まばゆいオレンジに

走行している車中から見えている景色は、郊外の真っ暗な道路。対向車のヘッドライトが道路を照らしているだけで、街灯さえない寂しい道だ。すると、突然前方の空が明るくなり始めたと思うと、空一面がまるで夕暮れ時のようにオレンジに染まっていくのである。

・戦慄するに違いない

これが現実か? と思わざるを得ない。映画の特殊効果でも見ているかのように、暗闇だったはずの空が明るく輝いているのである。しかもそれはわずか10秒の間だけの出来事だった。もしもその場にいたなら、想像もつかないような天変地異が起きたのではないかと思い、戦慄するに違いないだろう。

この出来事に地元住民と科学者は困惑しているという。また隕石が落ちたのではないか? 軍が大規模な軍事演習を行ったのではないか? などの憶測が飛び交っているそうだ。

・軍の演習ではない

軍の広報は、この地域に拠点がなく、この日演習や訓練は行っていないとして、この出来事との関連を否定しているという。科学者の間では、隕石説について真っ二つに意見が分かれている。隕石が上空で爆発を引き起こしたときの状況と考える者がいる一方で、本当に隕石が爆発を引き起こしたら、オレンジ色ではなく白色に輝くはずだと指摘する者もいる。

・ロケット打ち上げという説も

隕石説を否定した専門家は、宇宙ロケットの発射が原因ではないかと考えているようだ。実は今回目撃情報が相次いだ町は、プレセツク宇宙基地から打ち上げられたロケットが上空を通過する。つまり、ロケットから何らかの理由で放たれた閃光が影響していると、考えているようだ。ちなみにこの日、打ち上げが行われたかは不明だ。

・心穏やかではいられない

この説は正しいのだろうか? プレセツク宇宙基地からの打ち上げは次回11月24日に予定されているそうである。その時に再び空が明るくなれば、この説が正しいということになるのだが……。いずれにしても、空一面がオレンジに染まるのを見て、心穏やかで居られる人はいないだろう。真相が明らかになると良いのだが。

参照元:RTYouTube(英語)
執筆:佐藤英典

▼暗闇から一転して空が一面、オレンジ色に輝く。怖すぎる


▼2013年2月の隕石飛来