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有史以来、文明大国であった中国大陸の王朝は人類の文化や科学の発展に大きく寄与していたと同時に、すさまじい「刑罰」や「拷問」を生み出してきた。

『史記』を記した司馬遷が、男根を切り落とす「宮刑(腐刑)」に処されたというのは学校で習ったかもしれない。牛や馬車などに引かせ四肢を引き裂く「車裂き」や、生きている人間の肉をそぎ落とす「凌遅(りょうち)刑」なども有名である。

そんな中国で「古代拷問・刑罰器具の展覧会」が開催されたという報道があった。この展示が中国ネットユーザーの論争を招いていたらしいのだ。

・古代拷問・刑罰器具の展覧会

中国の時代劇を見ていると拷問や処刑シーンを見かける。展覧会では、文字による説明、拷問や刑罰に使用された器具などなどが展示されていたという。

・想像しただけで恐ろしい拷問・刑罰

その拷問や刑罰は凄惨なものばかり。たとえば「二龍吐須」は、うどん以上の太い麺を使ったも刑罰だ。お腹をすかせた受刑者に生煮えの太麺を食べさせ、すかさず逆さづりにする。すると鼻の穴から食べた麺が流れ落ちてくるというものである。地味なようだが「苦しみの極み」であるらしい。
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「站籠」、またの名を「立枷」は、人間サイズの縦長のカゴだ。上に穴があいており、受刑者はそこから首を出している。ただ身動きを取れないようにしている見せしめの刑に見えるがとても残酷だ。

首が固定されているので、受刑者は昼夜をとわず立ち続けなければならない。また、床部分には石版が数枚敷かれている。最初は足がついているが、毎日石が1枚ずつ抜かれていくそうだ。そして、足が届かなくなると最終的には首吊り状態に。ジワリジワリと苦しめられながら死に至る刑罰なのである。

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そのほか、女性の胸を上下から圧迫する「乳挟」や皮膚を剥ぎ取る「剥皮」なども展示されているという。

・中国ネットユーザーから大批判

残酷な展示自体に批判的な声もあったが、最もアツい議論を巻き起こした理由はこの展示を行なったのが「江蘇省廉政文化教育示範基地」とされたためである。「廉政(れんせい)」とは汚職のない清く正しい政治のこと。「廉政文化教育示範基地」はザックリ言うと「文化教育活動を通して汚職を許さない政治・社会づくりをしていく拠点」とのことだ。

……という背景もあり中国ネットユーザーからは「残酷なものを公開して汚職が減るのか」と大批判が巻き起こったのだ。

・誤解だったらしい

しかし、『現代快報』によるとこの展示を主催したのが「江蘇省廉政文化教育示範基地」というのは誤解であったそうだ。江蘇省淮安(わいあん)市にある、かつての役所にして世界文化遺産「淮安府衙(ふが)軍捕庁」で展示されていたものだというのである。

廉政に関する部分は誤解であったが、展示自体は行なっているとのこと。歴史を知り、かつ現代の生活のありがたみを感じ、より健全な民主法治国家と調和のとれた社会を目指すために展示されているとのことである。

参照元:現代快報観察者淮安府衙(中国語)
執筆:沢井メグ

▼罪人には「手錠」ではなく金属で作られた円盤状の「首かせ」をつけていたそうだ
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▼こちらは生きている人間の肉をそぎ落とす「凌遅(りょうち)刑」、最も残忍な死刑と言われている
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▼「老虎凳」は長椅子に座らせ腿を固定した上で足首の下にレンガを積んでいくというもの。ジワジワと膝をあらぬ方向に曲げ激痛を与える拷問方法だ
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▼女性への拷問「乳挟」
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▼これは「火あぶり」と「墜石」という2つの刑を組み合わせたもの。「墜石」は逆さづりにして、地面の石に髪の毛をくくりつけるというものだ
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