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誰だって生きていれば、突然ガーンと奈落に突き落とされたようなショックな出来事に遭遇するだろう。しかし、どんなに茫然(ぼうぜん)としてしまう状況でも、救いとなるような出会いがあるものだ。

そう教えてくれるのが、今回お伝えする1人と1匹のお話。右足を失った少年の元に巡ってきた、1匹の犬との出会いだ。

・事故で足を失ったサム君

2013年8月、16歳のサム・サーテン君はオフロードカーの運転を誤ったことで事故になり、右足を失ってしまう。数カ月間に及んだ入院の後、義足を付けて新たな人生を踏み出そうとしていたサム君。そんな彼を応援すべく、家族はある “突然の贈り物” ともいえる出会いを用意したのだ。

・家族の粋な計らい

それはプーという名のダックスフンドとの出会い。家族は、動物愛護団体「ダックスフンド・レスキュー・サウス・フロリダ」のホームページでプーの存在を知り、この計画を実行に移すことにしたのだ。うんうん、確かに犬の優しさに接すればサム君もホッとするはず!

しかし家族がプーを選んだ理由は、それだけではない。なんとプーもサム君と同じ境遇にあったのだ! 同じように、事故で足を失っていたのである。

・サム君のもとに真っ先に駆け寄ったプー

自動車に引かれて、後ろ右足を失ったプー。救助後に前述の愛護団体に連れてこられ、幸運にもサム君と暮らすことになったのだ。2014年10月12日に、サーテン家にやってきたとき、プーはすぐにサム君のところに駆け寄ってきたという。そのときのことを、彼はこう話している。

「右足のない僕の姿を見たプーは、すぐに僕たちが同じ境遇にあることに気がついたのでしょう。僕のところに一直線に走ってきたんです。」

出会ってすぐに大の仲良しになった1人と1匹。今後、彼らは互いに助け合いながら、共に人生を切り進んでいくことだろう。人間だろうと動物だろうと、同じ境遇に立たないと分からない気持ちがあり、そんな気持ちを分かち合える相手がいることは、とても心強いはずだ。

もしも事故で足を失っていなかったら、出会うこともなかったであろうサム君とプー。どんなに悲しく、ショックな状況であっても、そこで見つかる「突然の贈り物」があるはず。そんなことを、彼らの姿から感じることができるのだ。

参照元:NBC WashingtonFacebook(英語)
執筆:小千谷サチ

▼サム君とプー

▼プーが助けられたときのこと。痛々しい……