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女性の社会進出が目覚しい現代、日本でも育児休暇や昇給などが問題に取り上げられることがある。

そんな、男性と肩を並べるぐらい貴重な労働力となりつつある女性について、「女性は昇給を求めず、自分の仕事に見合った報酬がもたらされることを信じるべきだ」との発言をしたマイクロソフト最高経営責任者(CEO)が、非難の集中砲火を浴びているのだ。彼の発言について読者のみなさんは、どうお思いになるだろうか!?

・マイクロソフトCEOが失言

IT 業界で働く女性に焦点を当てたイベントで、昇進や昇給の要求をためらう女性社員について尋ねられたマイクロソフトのサティア・ナデラCEO。するとその質問に対し、

「昇給を求めることが問題ではなく、女性は実際に勤務する中で見合った報酬を与えてくれる制度を信じるべきだ。良い仕事をすれば良い報酬をもらえるという因果を信じて、昇給を求めない女性は特別な力を持っている。そういった女性社員を信用する上司が、さらに責任ある仕事を与えて、長い目で見たら報酬という形で返ってくるはずだ」

と答えたのだ。しかし、これはあくまで理想論と言えるだろう。実力社会のアメリカでは、従業員が昇進や昇給を求めて会社と交渉し、見合った報酬をもらえなければ望むものを与えてくれる会社へ転職することもしばしばだからだ。

・異論を唱える女性司会者に聴衆から拍手が

しかし、そんなナデラ氏の言葉に、イベントで司会を努めたマイクロソフト役員のマリア・クラウ氏が異論を唱えた。

給料について話し合わずに仕事を受けたら、仕事ぶりに見合わない年収を受け取ったとの経験談を語った彼女が、「仕事をオファーされたら給料について話し合いなさい。そして、報酬を交渉する練習をしてから面接に挑みなさい」とアドバイスし、聴衆から大きな拍手が沸き起こった。

・ネットユーザーからの非難や批判の声

ナデラ氏の発言は大きな物議を醸しネット上でも反響を呼んでいるので、いくつかユーザーの声を紹介したい。

「制度じゃなくて “マジックが起こること” を信じろって言ってるみたいだな」
「女性の初任給が上がれば、それほど昇給を求めずに済むんじゃないかしら」
「ナデラ氏は昇進も昇給も求めたことがないっていうのか? それはないだろうな」
「自分の仕事ぶりに見合った報酬を求めることの何が悪いの?」
「僕は IT 業界にいる男性だけど、男でも求めないと昇給は実現しないのに……」

と、非難や批判の声が多数挙がっている。

・コメントが “不明瞭” だったと釈明したナデラ氏

その後ナデラ氏はTwitterにて、自分のコメントが “不明瞭” だったと釈明。

「IT 業界は女性が昇給を求める必要がないよう、男女の賃金格差を縮める必要がある」

と、男女平等を支持するツイートで事態収束を図っている。

男女雇用機会均等に関しては、問題を抱えた国が多いことは確かだろう。特にこれから先、少子化が進む日本では女性の労働力が重要になってくる。少しでも女性が働きやすい環境に改善されるよう、国が育児施設や育児休暇といった問題点に積極的に取り組んでいくことを願いたい。

参照元:YouTube、Twittter @satyanadellaMashable(英語)
執筆:Nekolas

▼サティア・ナデラ氏の発言を収めたニュース動画はこちら

▼「IT 業界は女性が昇給を求める必要がないよう、男女の賃金格差を縮める必要がある」との釈明ツイート