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ウマい寿司を安く食いたいというのは、寿司を愛する人、誰もの願いである。回らない寿司を気軽に食べられるフトコロ具合であれば問題ないのだが、誰もがそうではないはず。そんな、切実に寿司を食べたい気持ちをひたすらこらえている寿司ラバーに朗報!

東京にいながらにして北海道のおいしい海産物を堪能できる、素敵な回転寿司屋さんをご紹介しよう。ここは昼時になると大行列。日本人だけでなく、海外の人までその行列に参加しているほどの人気店である。回転寿司「根室花まる」には昼時に行ってはいけない。そしてポテトフライを食べるのも忘れてはいけない! なぜならポテトが本当にウマいからだッ!!

・2列分の行列スペース

このお店は、北海道・札幌市を中心に店舗展開するチェーン店である。根室に本店があり、2013年3月に東京にも進出している。東京の店舗は丸の内の商業施設「KITTE」にあり、昼時は常時行列。1列ではさばき切れないようで、店前には2列分の人が待つスペースがあらかじめ用意されている。

・最安値メニューが充実

昼12時頃は、10人以上の人が店外に並んでおり、どう考えても席に着ける状況ではなかった。よって、14時くらいに再び訪ねたところ、すんなりとカウンターに座れた。そして、まずメニューを見て驚いた。もっとも安い価格帯130円のメニューが充実していることに驚いたのだ。

他の回転寿司チェーンの場合、最安値の価格帯メニューは、かっぱ巻きやかんぴょう巻きなど、2軍入りもできないような貧弱な品ばかりなのだが……ここは違った!

・いかだけを集中的に食いたい衝動に駆られる

真いかやたこ、甘えびなどの2軍級の選手がゴロゴロといる。やはり北海道からネタを直送しているからこそ実現できる、メニュー構成なのではないだろうか。

しかも安いだけじゃなくウマい! 函館産のいかは身が引き締まっており、130円という価格で食べられること自体がぜい沢に感じたほどだ。生粋のいか好きを自負する私(記者)は、この調子でいかだけ食ってやろうかと思ったのだが、今回はあえていかに集中することを避けた。

・ポテトも見逃せない!

そしてもうひとつ特筆すべきは、“ポテトフライも安くてウマい!” ということ。回転寿司のポテトといえばスシローが思い出される。一部のスシローマニアの間では、「ポテロー」と呼ばれて親しまれているようで、今年の夏にはフジテレビが主催する「お台場新大陸」において、完全に開き直ったのかフライドポテト専門店「ポテロー」まで出店していた。

スシロー = ポテトのイメージを定着させようとしている感が否めないのだが、根室花まるのポテトはこれを完全にしのぐクオリティといっても過言ではない。

・価格をしのぐウマさ!!

しかも価格は130円である。スシローが100円で出しているのに対して、30円ほど高いのだが、30円以上の価値があるといってもよいだろう。揚げたてのホクホクポテトは、ハッキリ言ってファストフードチェーンのものよりも美味しい。ジャガイモ本来の甘さと食感を存分に堪能できるのである。

・スシローは「ポテロー」の座を奪われるかも!?

このままだと、ポテローの名前は根室花まるに奪われることになるだろう。やはり、直送で鮮度を保っているからこそ、安くておいしいメニューを提供できるのではないだろうか。とにかくこれからも回転寿司業界のポテトに注目して行きたいと思う。

・今回訪問した店舗の情報

店名:根室花まる KITTE丸の内店
住所:東京都千代田区丸の内2-7-2 KITTE 5F
営業時間:11:00~23:00、土日11:00~22:00
定休日:無休

執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

▼真いか 130円。倍の金額出したい気持ちになるような鮮度とおいしさ
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▼えんがわ 250円
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▼根室のさんま 250円
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▼黒瀬ぶり 320円
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▼本鮪中トロ 380円
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▼ポテローの名で親しまれるスシローを脅かすクオリティのポテトフライ、130円
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