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なにごとも、コストカットを達成するには構造を「シンプル」にすることが重要である。たとえば飛行機を使った“空の旅” もそうだ。航空券はネットで購入、空港でも自動チェックインで搭乗可能……と、空の旅は全てがシンプルになってきている。

飛行機の座席も例外ではなく、これまでにも数々の航空会社が究極にシンプルな “立ち乗り席” のアイデアを発表してきた。そんななか、欧州の航空機大手エアバス社が特許申請した「中腰状態の座席」が話題になっているので紹介したい。

・ほぼ立った状態で空の旅!?

特許のイラストを見る限り背もたれは低く、まるでオフィスチェアのようなシンプルさ。座面はまるで自転車のサドルのようだ。中腰状態で座るデザインなので、スタンディングコースター(立ち乗りジェットコースター)のように、ほぼ立った状態で空の旅をすることになる。正直、座り心地は悪そうだ……。

だがしかし! さらに特許を調べてみると、中腰状態から “さらに深く座る” ことも可能であるようだ。少しだけ座面が下に沈んでいる。これなら快適に座れるかも……と思いたいが、前方の座席との距離はギッチギチ。やっぱり正直、座り心地は悪そうだ!!

・座席デザインはあくまでコンセプト

エアバス社の広報によると「特許の座席デザインはあくまでコンセプトである」と、LA Timesは報じている。実際開発に至らなくても、類似した特許が申請された場合に、同社のアイデアを保護するためだという。

・ボーイング社も座席数を増やすために小型旅客機を改良中

しかし座席数を増やすアイデアを検討しているのは、エアバス社だけではない。例えばライバルのボーイング社は、737小型旅客機の座席間隔を前後2インチ(約5センチ)詰めて、座席数を増やすよう改良中だ。現状でも航空各社で座席間隔は異なる。

・立ち乗り席になれば航空券の価格が安くなる

立ち乗り席になると航空券の価格はどれくらい安くなるか。国際科学協会 IACSIT にて発表された立席航空機の研究によると、「立ち乗り席にすれば収容人数を21パーセント増やすことが可能」であり、「現在の航空券価格と比べると、格安航空会社で17パーセント、フルサービス航空会社においては44パーセント安くなる」とのこと。

つまり乗客が増えれば、1人当たりの運用コストが下がるので、航空券が安くなるというわけだ。たしかに、短距離飛行なら少々座り心地が悪くても、価格が安い方がいいという乗客はいるだろう。選択肢が多いことは悪いことではないかもしれない。でもやっぱり、座り心地は悪そうだ……。

参照元:特許情報Mashable(英語)
執筆:Nekolas

▼こうやって大勢が並ぶ光景を想像すると胸が熱くなる
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▼深く腰掛けるとこうなるらしいが……座り心地は悪そうだ
hukakukoshikake