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JR京都駅の北口を出て、東側に向かって数分歩くと、いつも行列の絶えない2つのラーメン店がある。「京都たかばし 本家第一旭」と「新福菜館本店」だ。隣に軒を構える両店は、京都で人気を二分する老舗中華そば店である。

隣同士で営業する両店は、とも文句なしにレベルの高いラーメン店であり、各店に熱烈なファンがいる。実はその2店のうち、「新福菜館本店」は以前に以前ロケットニュース24でもお伝えした。

ただ地元出身で恐らく50回以上通った記者から見ると、1回取り上げただけでは、まだまだ足りない! そこで今回は再び「新福菜館本店」について紹介していきたい。

・ランチ時間帯なら行列覚悟

先述の通り、「新福菜館本店」の店の前には、行列が出来ている確率が高い。運良く並ばずに済むこともあるが、あまり期待でしない方がいいい。少なくとも、「ランチの時間帯に行けば、ほぼ確実に並ぶ」と覚悟しておいた方がいいだろう。

ただ、列に並んでいる間に店員さんが注文を聞きに来てくれるので、メチャクチャ時間がかかるわけではない。そして、この店では店員さん同士の注文の確認をほぼ全て口頭で済ましているのだが、その点からも「昔からのやり方を頑固に守ってきている」感が感じられるのだ。

・醤油ベースの黒っぽいスープ

店内は、昔から続いている中華大衆食堂と言った趣だ。相席は当たり前で、気取ったところがなければ、ラーメン店っぽく演出された感じは全くない。

肝心のラーメンはというと、醤油ベースの黒っぽいスープが特徴。京都と言えば、薄味のイメージを持っている人は多いかもしれないが、新福菜館のラーメンは、少なくとも見た目の点で京都のイメージとは全く逆。

と言っても、決して味が濃いわけではない。醤油の味は十分に感じられるのだが、前に出過ぎる程ではない。旨味が溶け込み、奥行きを感じさせるスープの中で、醤油の風味がふんわりと広がっているイメージだろうか。同じ醤油系のスープと言っても、例えば関東圏のうどんのツユに見られるような濃さとは、全く別物である。

加えて、ストレートでやや太めの麺が、そのスープによく合う! 醤油の味がしっかり染み込んだチャーシューや九条ねぎなどのトッピングも同様だ。

・「やきめし」 もレベル高い

また、ラーメンと同様に見逃せないのが、この店の「やきめし」。ラーメンと同じく黒っぽい見た目のこの「やきめし」は、一般的なチャーハンとは香ばしさが違う。また、九条ねぎとチャーシュー、卵が、醤油の風味と絶妙に融合しているのもポイントだ。

とにかく、京都で長い間愛され続けている「新福菜館本店」。ラーメン&チャーハン好きは、ぜひ一度味わうべし! 以上ッ!!

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 新福菜館本店
住所 京都府京都市下京区東塩小路町569
時間 7:30~22:00

Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.

▼こちらが「新福菜館本店」。この日は朝に伺ったため、行列はなし!
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▼絶品の中華そば(650円)
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▼隠れた人気メニューの焼き飯(500円)。ラーメン同様、黒っぽい見た目が特徴だ
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