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「夢のかなう場所」をモットーに掲げているだけに、ディズニー映画のストーリーはいつもハッピーエンドで終わる。しかし打って変わって、いつも夢を運んでくれる人魚姫やダンボといったお馴じみディズニーキャラクター達が、人権問題や環境汚染などの逆境に陥るアート作品が大きな注目を集めているので紹介したい。

・逆境に陥るディズニーキャラクター

ディズニキャラクター達が本来の作品とは異なり、悪夢のような状況にさらされる作品『Unhappily Ever After(その後いつまでも不幸に)』シリーズを画像共有サイト Tumblr に投稿しているのは、ニューヨークを拠点に活動するアーティスト、ジェフ・ホングさんだ。

16年以上もディズニー作品にかかわってきた彼は、同社の大ファンである。しかし、ある時ふと「ディズニーの主人公が逆境にさらされたらどうなるだろう?」と思い付き、多くの社会問題を自分のアートに織り込み始めたのがきっかけだという。それでは彼の作品をいくつか紹介しよう。

・石油で汚染された海から逃げ出す人魚姫

『リトル・マーメイド / 人魚姫』の主人公アリエルは、珊瑚であふれ熱帯魚が泳ぎまわる美しい海に暮らしている。しかし現実世界のアリエルは、石油流出で汚染された海から必死の形相で逃げ出しているのだ。

・くまのプーさんが森林破壊に泣く

広々とした森の奥深くに住むくまのプーさんは、いつもは愉快な仲間達と一緒に森を探検し楽しく過ごしている。しかし状況が変わり木が切り倒された森で、一人寂しく泣いているプーさんの姿を見て何も感じない人はいないだろう。

・動物園に入れられたシンバ

アフリカの大自然で伸び伸びと育った『ライオン・キング』の主人公シンバが、故郷とは全く異なる狭い動物園に入れられている。家族や仲間と引き離され、元来とはかけ離れた環境に耐えざるを得ない動物達の保護問題を訴えている。

・大気汚染に辟易するムーラン

ディズニーが初めて中国を舞台に描いた『ムーラン』。主人公の勇敢な女戦士ムーランが、大気汚染が大問題となっている現代中国で、マスクをしている姿から力強いメッセージを感じる。

・美容整形にハマるベル

一見恐ろしい野獣の人質になったベルが、次第に野獣の本当の姿に気づいていく『美女と野獣』の根本的なテーマは、“人を見た目で判断してはいけない” ということだろう。ところがそのメッセージに反するかのごとく美容整形を受けるベルは、現代の風潮をそのまま映し出している。

・サーカス団で曲芸をさせられ、脅えるダンボ

ディズニー作品では、大きな耳で空を飛ぶことを覚えたダンボが、サーカス団で人気者になる様子が描かれる。しかしジェフさんの作品では、ムチを持って芸を仕込む団員の前で脅えるダンボの姿が痛々しい。

・ドラッグ依存症になるアリス

『ふしぎの国のアリス』のアリスは、魔法の薬を飲んで体のサイズが変わり冒険の旅に出る。そんなアリスが、いかがわしい路地で怪しい薬瓶を手にし顔がやつれていたらどうだろう? そこから伝わるメッセージは一目瞭然ではないだろうか。

・自由を求めて戦うロビン・フッド

貧しい者の味方ロビン・フッドが、ロープに縛れ連れ去られようとしている。背後には暴動を鎮圧しようとする警察官が写り、ロビン・フッドが権力に反して自由を求める国民の姿を反映している。

・動物シェルターに収容される101匹ワンちゃん

優しい飼い主の元で幸せに暮らすダルメシアンたちが、一転して動物シェルターの狭いケージに入れられている姿は、捨て犬の問題や動物安楽死について考えさせられずにはいられない。

ジェフさんは自身の作品が持つメッセージに反して、ハッピーエンドの物語が大好きなのだそうだ。だが人々に夢を与え続けてきたディズニー作品だけに、そこから真逆のメッセージが発せられると、そのメッセージの力強さを痛感せざるを得ない。

参照元:Unhappily Ever AfterMail Online(英語)
執筆:Nekolas

▼石油で汚染された海から逃げ出すアリエル
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▼くまのプーさんが森林破壊に泣く
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▼狭い動物園のケージに入れらたシンバ
5

▼大気汚染に辟易しマスクを着用するムーラン
Beijing Air Pollution Is Still At The Dangerous Level

▼美容整形にハマるベル
3

▼サーカス団で曲芸をさせられ脅えるダンボ
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▼ドラッグ依存症になり、やつれた顔のアリス
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▼自由を求めて戦うロビン・フッド
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▼動物シェルターに収容される101匹ワンちゃん
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