待ちに待った長期休暇! 休暇となれば海外旅行! しかしお目当てだった国から、入国を拒否されてしまう人も、世の中には存在する。過去のオーバーステイや犯罪歴など、入国拒否の背景には様々な理由があるようだが、今回ご紹介する女性のケースは極めて稀(まれ)だ。

なんと……「名前がテロ組織っぽいから」という理由でアメリカから入国拒否されたのだという。

・アメリカから謎の入国拒否

入局拒否されたのは、フランス人女性の「Aida Alic(アイダ・アリッチ)」さんだ。彼女は、夫と2人の子供と共に、米ニューヨークのジョン・F・ケネディ空港に飛ぶ予定だった。スイスのジュネーヴ空港で飛行機を乗り換えようとしたところ、航空会社の職員から「あなたの入国をアメリカが拒否した」告げられたのだ。

その場で家族旅行は即終了となり、一家はフランスのシャンベリの自宅へ戻らざるを得なくなった。ちなみに帰国代の3800ドル(約39万円)は、返金対象ではなかったため自腹である。

・カギはパスポートに記載されていた氏名

なぜアメリカは自分の入国を拒否したのか? その答えは、彼女自身のパスポートに書かれていた。前述したが、彼女の名前は「Aida Alic」。ユーゴスラビア系の名で、正しい発音はアイダ・アリッチだ。しかし、“苗字 → 名前” の順で表記されるパスポートでは、彼女の名前は「Alic Aida」となり、国際テロ組織「アルカイダ(Al-Qaeda)」を連想させてしまうものだったのだ。

・こんな理由での入国拒否にショック

それ以外に拒否される理由は考えられないと、アリッチさんは仏メディア『Dauphine Libere』に対して語っており、「友人から、この名前をからかわれた経験もありますが、まさか こんなことが起るとは……」とショックを受けている様子だ。

・アメリカ側の対応

今回の入国拒否の理由をアメリカに問い合わせているアリッチさんだが、返答はまだ得られていないという。さらに在仏アメリカ大使館も、「拒否リスト(ブラックリスト)についての個人的な質問へのコメントは差し控える」とのこと。

ちなみに、このブラックリストには2012年までに、約2万1000人分もの名前が登録されているが、それに対し「宗教・人種的な差別だ」と批判の声も出ているという。

9.11以降、テロに対する恐怖心にすっぽりと覆われたままのアメリカ。もしも本当に「テロ組織っぽい名前が理由で入局拒否」されたのであれば、彼らの疑心暗鬼に思わぬ形で巻き込まれたのが今回のケースとも言えるだろう。

参照元:MailOnline (英語)
執筆:小千谷サチ
Photo:RocketNews24.