2014-04-30_164529

競技には全力で臨み、ライバルを尊重し、常にフェアプレーを心がける。これは、スポーツマンシップの基本だ。そのスポーツマンシップが存分に発揮された動画が多くの人の感動を呼んでいる。

動画「FSC softball」には、あるソフトボール大会での様子が記録されている。1人の選手がホームランを打った。しかし負傷してしまい、動けなくなったのだ。せっかく打ったのに走ることができない。絶望しかかったそのとき、相手チームの選手が彼女に駆け寄ったのである。

・米国の女子大学ソフトボール大会

これは2014年4月26日に米国で行われた、女子大学ソフトボールの試合でのこと。対戦カードはフロリダ・サザン大学 vs エカードカレッジだ。この日、両校は、ほぼ互角の戦いを見せていた。

・エカードの選手がホームラン → 負傷して走塁できず

2-1でフロリダ・サザンがリードするなか、7回表2アウト1塁2塁で、打席に立ったのはエカードカレッジのカラ・オーベラー選手だ。あっという間に2つのストライクを取られるも、3球目でホームラン!! だが、走塁しようとしたそのとき、彼女の様子がおかしい。足をひきずっているのだ。

・塁上で泣き崩れる

この試合は、エカードカレッジにとって、この日2試合目だった。オーベラー選手は1試合目で膝を負傷していたのである。なんとか1塁までたどり着いたものの、それ以上動くことができず、そのまま泣き崩れてしまったそうだ。

・対戦相手が負傷選手を抱きかかえて走塁

チームメイトや観客が悲嘆に暮れたという。だが、そのとき2人の少女がオーベラー選手に駆け寄った。先ほどホームランを打たれたばかりのフロリダ・サザン大学チェルシー・オグリビー投手ら2名だ。

2人はオーベラー選手に駆け寄るやいなや、彼女を抱えあげた。そして、そのまま2塁へと進んでいったのである。2人で抱いて走ることでオーベラー選手の「3ラン」を完成させようというのだ。ゆっくりゆっくりとホームに戻ってくる。3人は温かい拍手に迎えられホームインした。

・ネットユーザーから感動の嵐

オグリビー投手らの行為は、まさにスポーツマンシップを体現したものだ。2人の行動に多くの人が感動し、以下のような声が寄せられている。

「なんてクールな話なのかしら」
「真のスポーツマンシップだ!!」
「泣いたよ……!」
「素敵な女の子たち!」
「人間も捨てたもんじゃないよね」
「彼女らの行為は、OBとして誇りに思う!」
「これこそ血も涙もある人間の姿だと思う」
「国際試合のあの醜い争いがバカらしくなるよ」

・試合は2-4でエカードの勝利

結局、このスリーランが決勝点となり試合は2-4でエカード・カレッジが勝利した。だが、オグリビー投手は後悔していないようだ。「ホームランはホームラン、誰だろうと関係ないことです。今回はそれがオーベラー選手だった。私が投げ、彼女が思いっきり打った結果なんです」と、話しているという。

その言葉からは、競技を、試合を、そして対戦相手をリスペクトしている姿が伺えるだろう。彼女らこそスポーツに関わる者の理想ではないだろうか? 残念ながら敗北という結果になったが、「試合には負けたが、人として勝利を得た」と、賞賛されている。

参照元:Twitter @ECTritonsABC ActionNewsHuffingtonPost(英語)
執筆:沢井メグ

▼エカードのオーベラー選手がホームラン! しかし……

▼こちらがホームインの瞬間をとらえた動画だ