guiness

毎日午前2時半に起床し、朝食は卵白だけのスクランブルエッグと刻んだクルミ。それから、1時間かけて16km をランニング。朝8時になると、ジムで2時間のトレーニング……。

これは、若いスポーツ選手の一日ではない。77歳の女性の生活なのだ。ボディービルダーであり、ジムの個人トレーナーであるエルネスティン・シェパードさんである。世界最高齢の女性ボディービルダーとしてギネスに表彰された彼女のエピソードは、世界中の人を勇気づけているぞ。

・56歳でボディビルをはじめる

エルネスティンさんをボディービルの道に導いたのは、彼女の姉妹であるベルベットさん。その時、エルネスティンさんは56歳。当時はデスクワークが多かったこともあり、ぽっちゃりしていたという。56歳で肉体を鍛え始めるのは、それだけで大変だったに違いない。

当初は、ベルベットさんと2人で、「世界最高齢のボディービルダー姉妹として、ギネス記録を目指そう」と言いながらトレーニングを始めたのだとか。

・最愛の肉親の死

ところが、エルネスティンさんを悲劇が襲う。姉妹のベルベットさんが脳動脈瘤で他界したのだ。一緒に目標を追いかけていた最愛の肉親であり、パートナーを失ったのである。

それから、彼女はとてもボディビルができる状態ではなくなり、トレーニングをストップ。心身ともに衰弱した彼女は、高血圧、パニック発作などの症状に苦しむことに。

・夢がきっかけでトレーニングを再開

そんな日々が続いていたある夜、彼女は夢を見た。出てきたのは、亡くなったベルベットさん。彼女は「起きて! 私が望んでいることをやってちょうだい」と言ったらしい。

それからしばらくして、家族の助けもあり、シェパードさんは再びチャレンジすることを決意。「世界最高齢のボディービルダー姉妹」の目標は断たれたが、1人でボディービルのトレーニングを再開したのだ。

その時のことを彼女は「走っていると、絶望や不安から自由になれたの」と語る。以降、彼女を苦しめていた症状も治まったのだとか。

・世界最高齢女性ボディービルダーとしてギネスから表彰

それから10年以上が経ち、シェパードさんが70代の半ばにさしかかる頃、彼女は思わぬ栄誉を手にすることになる。2010年、彼女は世界最高齢女性ボディービルダーとしてギネスに表彰されたのだ。1人ではあるが、本当にギネスに認定されたのである。

「何かを始めるのに遅過ぎることはない」「継続は力なり」ということを、彼女ほど体現している人はいないだろう。そんなエルネスティンさんはインタビューを受けた際、こう述べている。「年齢なんて関係ない。そんなの単なる数字よ」と。

参照元:YouTubeMail Online(英語)
執筆:和才雄一郎

▼彼女のストーリーを紹介した動画はこちら

▼ギネスに表彰された際の一コマ
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▼ジムで仕事をするエルネスティンさん。彼女の影響か、受け持っているクラスには高齢の方が多いのだとか
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