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眠気や退屈感を感じた時に「あくび」が出るのは、空気を深く吸い込み鈍くなった脳に酸素を送り込んで、脳を活性化させるためだと言われている。そんなあくびは親しい人にほど伝染しやすく、愛情を量るバローメーターになるとの見解が発表され、話題になっているのである。

・あくびは親しい間柄ほど伝染しやすい

あくびがどのように他の人に伝染するか調査したのは、イタリアの研究チームだ。彼らは通勤中とレストランでの食事中、待合室にいる時の国籍が異なる100人以上の男女を観察し、3メートル以内にいる人が3分以内で、どれだけあくびに反応するか調査した。

その結果、あくびの伝染具合に人種や性別は関係なく、どれぐらい親しいかが影響していることが判明したのだ。相手のあくびへの反応時間は、知り合い、次に友人、そして家族の順に短くなり、人間関係が親密であるほど あくびの移り具合が早く、他人同士ではほとんど影響しなかったのである。そして、あくびがよく伝染する人ほど、相手が何を考えているか推測することに長けていることも分かった。

・あくびが伝染しないのは愛情が足りない証拠!?

また、科学ライターのサム・キーン氏によると、人間は社交や共感能力を担う脳のある部分が発達する4歳ぐらいまでは、あくびが伝染しないのだという。キーン氏の理論によると、パートナーにすぐあくびが移らないのは愛情が足りないからで、相手のあくびのタイミングで愛の冷め具合が分かるとの見解を発表している。

・チンパンジーに人間の あくびが移ることも判明

そして人間だけでなく蛇や犬、鳥や亀に至るまであくびをするが、あくびが伝染するのはヒヒとチンパンジーと人間だけで、スウェーデンの研究チームが人間のあくびがチンパンジーに移ることを証明している。

研究チームは、「5歳以下のチンパンジーには、5~8歳のチンパンジーのように人間のあくびが移らず、チンパンジーも人間と同じく歳を取るごとにあくびに伝染する能力を発達させているようだ」と研究結果をまとめている。

“親しい間柄だと言動がシンクロしやすい” とは聞いたことがあるので、あくびが愛情のバロメーターになるとは一理あるかもしれない。もしパートナーからの愛情表現が少なくて心配になったら、あくびのタイミングで気持ちを量ってみてはどうだろうか。

参照元:Mail Online(英語)
執筆:Nekolas
Photo:RocketNews24.