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『ダフトパンク』というアーティスト知っているだろうか? 「ハウス」や「エレクトロ」というジャンルの音楽で、グラミー賞も数多く受賞しているフランス出身の2人組である。ダフトパンクといえば “ロボットのような歌声” が印象的だが、一体どうやってあのような声を出しているのか気になったことはないだろうか?

そんなロボットのような歌声を実際に出している男の動画が存在する。動画の中では、男はホースをくわえてモゴモゴ喋りながらキーボードを弾くだけでロボット風の歌声が聞こえてくる……。どうやらこのホースを使った装置がロボットボイスの秘密を握っているようだ!

・楽器に喋っているような効果を与える

ホースを使った装置の名前は「トークボックス」というエフェクターだ。ちなみにエフェクターとは、楽器から出る音を特殊に加工して変化させるモノである。

トークボックスの仕組みは、まず演奏する楽器の音を専用のスピーカーからホースを通して、1回演奏者の口に送る。そして、口の中でその音を共鳴させた上で、マイクで音を拾って外に出すことによって、楽器の音が喋っているように加工しているということのだが……なんとなくわかったような気もするけど……うーん……とにかくスゴイんだな!!

・『ボン・ジョヴィ』も使っていた

トークボックスは、元々エレキギター用に開発されたエフェクターであった。世界的人気を誇るロックバンド「ボン・ジョヴィ」の『It’s My Life』という曲の冒頭で「バウワウ」と鳴っている音は、ギタリストのリッチー・サンボラがトークボックスを使って出しているものだった!

・『セサミストリート』で人気に火がつく

トークボックスをシンセサイザー(以下シンセ)に活用し始めたのはスティービー・ワンダーと言われている。海外の子供向け番組『セサミストリート』に出演した際、「トークボックス」をシンセに使用したことが大きな話題となり、それをきっかけに真似するミュージシャンが一気に増えたようだ。ファンキーかつソウルフルな演奏動画が多く存在するのも、彼に影響されたからなのかもしれない。

トークボックスを使って演奏している動画を確認すると、みんなノリノリで楽しそうに見える! シンセやギターを演奏できる人は、トークボックスを取り入れるだけで表現の幅が広がること間違いなしだ!!

参照元: Youtube
執筆: ユーニーマン

▼「トークボックス」を使ったノリノリでご機嫌な演奏動画

▼「Talkbox」を解説する動画

▼『ボン・ジョヴィ』の「It’s my life」

▼セサミストリートで「トークボックス」を使うスティービー・ワンダー(1972年)