Pic1

先週は日本各地で大雪となり、厳しい冬の寒さがまだまだ続いている。「暖かくなるのが待ち切れない!」と思っている人は多いだろうが、もしかしたら再び厳しい気候に耐えることになるかもしれないのだ。ある研究チームが、「2014年の夏はエルニーニョ現象の影響で、世界各地が猛暑に見舞われる」と予測しているのである。

・今夏、猛暑になる確率は75パーセント

エルニーニョ現象による異常気象を予測したのは、独ユストゥス・リービッヒ大学のアーミン・バンデ教授率いる研究チームだ。エルニーニョ現象とは、太平洋の赤道直下付近の海域で、海水温が上昇することにより海流や海風に変動が起こり、周辺の気候に影響を及ぼす現象である。

今までエルニーニョ現象の発生は、東太平洋の赤道付近の海水温を分析することで予測されてきた。しかし海水温は、赤道を越えて吹きつける海風に大きな影響を受けるため、その予測は6カ月先が限界とされていた。

そこで研究チームは、米国科学アカデミーの正式機関誌「PNAS」で、特定された太平洋域の海水温に代わり、太平洋全域の大気温を分析することで、1年先のエルニーニョ現象を予測できると発表。過去2年間はエルニーニョ現象が発生しないことを的中させ、今夏エルニーニョ現象の発生で猛暑になる確率は75パーセントである、と推測しているのである。

・反対意見を発する学者たちも

一方で米スクリプス海洋研究所の気象学者ティム・バーネット氏は、独研究チームの観測方法は「1980~90年代に使用された観測法のようで実に古い」と、この説に異を唱えているのである。

バーネット氏は、彼らの観測方法は海洋物理学および大気物理学的見解を無視したもので、気温の統計パターンしか得られないと主張している。また、オーストラリア気象庁は、早ければ今年6月にエルニーニョ現象が発生する可能性もあるが、後半期に至るまで明確なことは言えないとしている。

・世界各地で異常気象が発生!?

このほかの機関で行われた調査では、20年ごとに発生していた強力なエルニーニョ現象の間隔が10年に縮まり、世界各地で壊滅的な干ばつや山火事、大洪水などの異常気象に見舞われる可能性があると警告している。

地球温暖化とエルニーニョ現象は深い関係があるとの見方も発表されている。異常気象に備えて、防災グッズなどの準備も整えていたほうが良さそうだ。

参照元:YouTubeMail Online(英語)
執筆:Nekolas

▼エルニーニョ現象を説明したビデオはこちら