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あの名探偵シャーロック・ホームズが21世紀にいたら……英国BBC放送のドラマ『SHERLOCK シャーロック』は、そんな “もしも” の世界を描いたドラマだ。持ち前の頭脳と、最新のガジェットを駆使し推理をしていくホームズの姿が人気を博している。

この突拍子もない設定に、原作や英国グラナダTV製作の『シャーロック・ホームズの冒険』ファンからは賛否両論だが、今このドラマが中国で人気爆発。なんと中国腐女子がホームズとワトソンに強烈に萌えた結果であると言われているのだ! それにはBBC放送も関心を持っているというのである。

・中国で人気爆発の『SHERLOCK』

日本では第2期が終わったばかりの『SHERLOCK』。しかし、中国でのあまりの人気ぶりに、日本で5月から放送予定の第3期がすでに配信済み。これはBBCが公式に配信したもので、多くのファンが熱狂した。

・中国メディア「英国ファンは謎ときに興味。中国腐女子は2人の愛に歓喜」

中国メディアによると、この展開に対する英中の反応は全く異なるものだったそうだ。実は、2期の最終話ではホームズが “死んだ”。正確には、死んだように見せかけているのだ。

英国ファンはこのトリックの謎を知りたがっているのに対し、中国腐女子は、ワトソンがホームズの “死” を悲しみ、彼がいかに大切な存在だったかを嘆くシーンに歓喜。「2人の愛がついに帰ってきた!!」と喜んだという。この状況にはBBC放送を始めとして、英国メディアも関心を寄せているそうだ。

・ネット上に散見する同人小説

中国サイト「新浪教育」によると、現在、複数の中国のウェブサイトで『SHERLOCK』の同人小説が連載されているという。その多くが、主人公のシャーロック・ホームズと友人で医師のワトソンをカップリングしたボーイズラブ(BL)だ。

・「ホム×ワト」、「ワト×ホム」、女体化などなど

実際に『SHERLOCK』の同人小説を探してみたところ……確かにあった! 確かに存在していた!! カップリングは「ホームズ×ワトソン」が多めと予想されたが、逆に「ワトソン×ホームズ」に、はたまた女体化ホームズと何でもあり。とにかく数が多く、かなり浸透しているようである。

・人気の秘密は?

それにしても『SHERLOCK』は、なぜこんなにも中国腐女子の心をつかんでいるのだろうか? 中国メディアは、『SHERLOCK』について

「シャーロックとワトソンの間の曖昧な雰囲気はどんどん強くなり、視聴者も目が離せなくなっている。『SHERLOCK』ファン、特に女性ファンが語るのはストーリーではない。彼ら2人の間にある “気持ち” なのだ。一人のお金持ちで背の高い知的なイケメンが美女には全く興味を示さないのに、チビで凡庸なオジサンを好きになる……こんな女子同士でしか話さないような話題が “夢” のようにテレビドラマに現れたのだ」

と、語っている。ドラマでは2人が恋愛関係にあるとはハッキリ描写されていない。だが、そのどっちともとれる曖昧な描写が妄想をかきたてずにはいられないというのだ。

・シャーロック役の俳優もBL同人を把握

『SHERLOCK』の “腐” 現象は世界中で巻き起こっており、もう誰にも無視できない存在であるようだ。ちなみに、BL同人の存在について、ホームズ役のベネディクト・カンバーバッチは、過去に「(ワトソン役の)マーティンが教えてくれたんだ」、「スゴかったよ。ここでは話せないくらいにね」、「ネット上にたくさんあるから、見たいなら探せばいいよ」と答えている。

ベネディクトが言及したのは米国SNS Tumblr にアップされていたBL作品のようだが、この “把握している発言” に中国腐女子のハートはズッキューンと射抜かれてしまったという。

・第3期はますます“腐”傾向か

中国報道によると、第3期もどんどん “腐” にあふれているらしく、中国ネットユーザーからも

「“腐” の王道だ!」
「腐女子の好みに合わせているとしか思えない」
「ホームズがワトソンのことを何千回何万回といじめても、ワトソンはホームズにまるで初恋の相手のように接するのよ! (放送までに)2年待ったけど、第3期も決してガッカリさせない内容だわ!」

と、悶絶大絶賛の声が寄せられている。

中国における『SHERLOCK』人気は、もちろん “腐” 要素だけではない。原作のプロットを大切にしつつ、ガジェットやものの考え方など現代ならではの要素をうまく取り入れることに成功した秀逸な脚本があってこそのものなのだ。

ただの “腐推し” ドラマなら目の肥えた乙女は見向きもしなかったのではないだろうか? 中国では原作ファンも腐女子もそうでない人も絶賛したという第3期。日本での放送が楽しみである!

参照元: YouTube沪江英語新浪教育網易新聞(中国語)
執筆:沢井メグ
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▼こちらが第3期の予告編、放送が楽しみだ!

▼ちなみに韓国版の予告は「腐向け編集」だと話題になっていた

▼こちらは各国で話題になったファンアートである

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