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現在、Webサイトで掲載された1枚の写真が、世界中から非難の集中砲火を浴びている。その写真に写っているのは、椅子に腰掛けている白人の女性。ただ、彼女の座っている椅子が、普通の椅子ではないのだ。

その写真の視覚的インパクトは非常に強く、ショッキングでさえある。というのも、彼女が、黒人女性の人間椅子に腰掛けているように見えるからだ。

座っている白人の女性は、ロシアの雑誌編集長ダーシャ・ジュコワ氏。写真の中で、彼女は細長い足を組んでいる。その下には半裸の黒人女性。足を上げた無理な姿勢で支えている構図だ。

・精巧なマネキン

実は、この半裸の黒人女性は、マネキン。本物の女性ではない。ただ、非常に精巧にできており、パッと見はどこからどう見ても本物。つまり、白人女性のための椅子として、本物の黒人女性が使われているように見えるのだ。

元々、このマネキンは、ノルウェーのアーティストが作った作品。歴史に残るアート作品を、新たな解釈で表現するシリーズの1つだったという。

しかし、そんな椅子に白人の女性が座ることにより、「白人が黒人を支配する」という構図に。写真は、人種差別的なイメージを想起させる危険なものになってしまったのだ。

・世界中から非難の声

この写真が公開されると、世界中で非難の嵐。Twitter をはじめネット上では、彼女や掲載したWebサイトに対するブーイングが止まらなくなってしまったのだ。一例を紹介すると……。

「吐き気を催すレベルの人種差別に気をつけろ!」
「これにOKを出したやつは一体誰だ?」
「女性と掲載したWebサイトには心の底から失望した」
「このゴミのような写真は理解を超えている」
「彼女は文句なしに最低だ」
「これは断じてアートではないわ。ただの身の毛がよだつ不快なものよ」
「この写真の背景にある支配関係は無視できないでしょ」
「こんな写真を見たおかげで1日が台無しだ」

……などなど。結局、白人の女性はネット上で声明を発表して謝罪。掲載したWebサイトも写真を差し替えることに。しかし、「人種差別」という根深い問題のためか、非難はまだ続いている。

参照元:HuffingtonPost(英語)、Buro 24/7(ロシア語)
執筆:和才雄一郎

▼こちらが問題の写真
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▼差し替えられた写真。黒人女性の部分がカットされている
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