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機転の利いたひと言でピンチを脱出する――スパイ映画などで、よく見られるシーンである。そして、そのセリフが鮮やかであればあるほど、胸がスーッとする気持ちよさを感じる人は多いだろう。

しかし、映画と現実は違う。実際には、窮地の時のひと言が、ダッサダッサの決まり方をしてしまうことだってある。今回は、その究極の例を紹介しよう。ある事情で警察に確保された男性の言い分が、ダサいのひと言なのである。

・露出したのではない。アレを空気に当てていただけ

アメリカ・フロリダ州のある街で1人の男性が逮捕された。男の名はウィリアム・ギブソン。逮捕された理由は「公衆の場所でアレを露出したから」だ。警察に確保された際、彼は、ブツをさらしたことに関しては認めている。

ところがギブソン氏は、逮捕されたことには全く納得していないらしい。彼は、こう訴えているのだ。「私は、露出したのではない。ただ、アレを空気に当てていただけである」と。彼の言い分と目撃者の証言を照らし合わせると、事件の流れはこうだ。

・分かりやすい不審者

ある日、リサイクショップに勤める65才の店員が、店の前にいるギブソン氏を発見した。ギブソン氏は、店の前を行き来する多くの人と、明らかに様子が違う。というより、非常に目立っていただろう。なぜならば、彼はジーンズを膝まで下ろしていたからだ。

「イヤなことが起こりそうな気がする」。老人の第六感が、警鐘を打ち鳴らしまくったに違いない。老人は、男に注意を払い、視線を送り続けることに。

すると、男は下着の中に手を入れ、何やらモゾモゾし始めた。下着の中でナニが行われているのかなんて想像したくもない。それから彼は、今までモゾモゾしていた指を抜き取り、自分の鼻の下に持っていったという。

・男の事情

「一体、何をやっているんだ!?」周囲の人は、自分の指を鼻の下の持っていくギブソン氏の行動に、おぞましい疑問を感じたであろう。しかしギブソン氏には、ギブソン氏なりの理由があったらしい。臭いを確かめることで、アレの状態を確認していたもよう。いわば簡易式メディカルチェックである。

そして、ギブソン氏の嗅覚センサーは、「異常アリ」と判定。「空気にさらす必要があるな」と自己診断を下したようだ。たちまち彼は下着に手をかけ、そのまま手を垂直に伸ばした。結果、ブツが公衆の門前で顔を出してしまったのだ。

フロリダの澄んだ空の下、姿を見せたギブソン氏のブツ。彼にしてみれば、一種のセルフケアなのかもしれないが、周囲から見れば目を逸らしたくなる光景でしかない。

・そのままお散歩

しかし、ギブソン氏はそんな周囲の意識など、一切気にせずに突っ走った。あろうことが、手首のスナップ運動によるセルフケアまで加え始めたのである。それだけではない。そのままの状態で、駐車場から出たり入ったりを繰り返し、周囲を散歩しはじめたのだ。

ギブソン氏に、ブツを隠す気など一切ない。彼とすれ違う人が、どのような引きつった表情をしても、彼は自分の道を進みまくったのだった。

・リサイクルショップに

一部始終を目撃していたリサイクルショップの老人は、自分の予感が最悪の形で当たってしまったことに、絶望していたことだろう。そして、「絶対にウチの店には来ないでくれ!」と思っていたに違いない。しかし、老人の祈りにも似た希望は、ギブソン氏によって簡単に踏みにじられてしまった。彼は、そのままの格好でリサイクルショップに入店したのだ。

間もなく、店のマネージャーが警察に通報。ギブソン氏の散歩は、駆けつけた警官により強制終了させられることになった。そして彼は、その場で「ブツを大気に当てていただけ」と言い張ったのだった。

はたして、それはギブソン氏の苦し紛れの言い訳なのだろうか? それとも、本音の叫びなのだろうか? どちらにせよ、彼が常人の理解を越えた感覚の持ち主であることは間違いなさそうだ。

参照元:crime library Huffingtonpost(英語)
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24

▼こちらが逮捕されたウィリアム・ギブソン氏
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