女子サッカーの歴代最多得点記録を持つアメリカのアビー・ワンバック選手が、チームメイトの女性との結婚を発表した。世界的に同性婚ならびに同性愛についての理解が深まりつつあるように見えるのだが、そんななかペルシャ湾岸諸国で衝撃的な取り決めが行われているようだ。

湾岸協力会議に参加する6カ国は、海外からの入国者に対して “医療診断” を行い、同性愛者と判断されると入国できなくなるというのだ。このことに人権団体は猛反発している。

・6カ国が医療診断を行う予定

医療診断を行うとしている国々は、バーレーン・クウェート・カタール・オマーン・サウジアラビア・アラブ首長国連邦の6カ国である。クウェート健康省公衆衛生の担当者は、取り決めに対する批判を承知したうえで、「国外在住者は湾岸協力会議の国々に入るときに、ヘルスセンターで医療診断を受ける。診断は同性愛者を見つけるのに役立つ。見つけた場合には厳しい手段をとるつもりだ」と説明している。

・イスラム教国では違法になる

イスラム教国の多くで、同性愛は法的に禁じられている。世界的にみると、78の国で同性愛を違法としており、49の国で女性間の同性愛が禁止だ。クウェートは21歳未満の場合、10年以下の懲役刑を受けることになる。またイラン・サウジアラビア・スーダン・イエメン・モーリタニアでは、死刑に処される。

・人権団体は反発

同性婚・同性愛に理解は深まりつつあるが、国によってはまだまだ厳しいと言わざるを得ないだろう。今回の取り決めもまた、その厳しさを浮き彫りにしているようだ。このことに同性愛を支援する人権団体「ストーンウォール」のリチャード・レーン氏は「無駄であるだけでなく、国際的な人権法にも反する」として反発している。

はたして今後、湾岸諸国に入国する際にどのようになるのだろうか。気になるところである。

参照元:MailOnline(英語)