teabag
スーパーなどでよく見かける低価格の紅茶ティーバッグ。安いし、簡単に紅茶をいれられるし、ということで利用している人も多いだろう。

しかし、英国では今、大手スーパーで販売されている低価格帯の紅茶ティーバッグが問題視されている。というのも、「低価格の紅茶ティーバッグには過剰な “フッ化物” が含まれており、骨や歯がもろくなるなど、健康に悪影響が生じる恐れがある」と専門家が警告を鳴らしているのだ。

・研究チーム「低価格の紅茶ティーバッグには過剰なフッ化物が含まれている」
英国ダービー大学研究チームの調査によると、英国の大手スーパーで販売されている低価格の紅茶ティーバッグには、1日の推奨摂取量に近い、またはそれを超えた「フッ化物」が含まれているという。「フッ化物」は様々な飲食物に含まれており、骨や歯の健康に欠かせない物質だが、過剰に摂取すると、逆に様々な健康トラブルを引き起こす。

・ティーバッグを調査 → 低価格と高価格のものでフッ化物量に大きな差
研究チームは今回、38種類のティーバッグに含まれるフッ化物を調査。イオン選択電極法という方法を使って、沸騰したお湯にティーバッグを2分間浸し、体内に摂取されるフッ化物の量を調査した。

その結果、低価格のティーバッグでいれた紅茶を4杯(1リットル相当)飲んだ場合、フッ化物の1日の推奨摂取量(3~4ミリグラム)の75~120パーセントのフッ化物が体内に摂取されることが判明したという。また、価格が高めとなる「PGティップス」や「トワイニング」といったブランド紅茶と比較すると、低価格ティーバッグのフッ化物の多さは歴然としていたそうだ。

・「古い茶葉」ほどフッ化物の量が増える
低価格の紅茶ティーバッグにフッ化物が多く含まれる理由には、使用する茶葉の成長段階が大きく関係している。茶葉は成長するにつれて、フッ化物が増えるという特徴をもつ。よって、質の低い、味の濃い紅茶を作るのに使われる「古い茶葉」ほど、フッ化物の量が増える傾向にあるのだ。

一方で価格が高めの高品質の紅茶には、フッ化物レベルの低い若い茶葉が用いられるため、フッ化物摂取量が抑えられるという。

・フッ化物の過剰摂取による悪影響 / 関節の痛み、筋力低下、骨粗しょう症など
フッ化物の過剰摂取によって起こりうる健康被害は色々ある。関節の痛み、筋力の低下、骨粗しょう症、歯がもろくなる、腎臓に問題が生じる、といった様々な健康への悪影響が専門家からは指摘されている。

なお、紅茶に限らず、緑茶などお茶全般にフッ化物は含まれ、製品によってその量は異なる。専門家は、消費者の健康のためにもフッ化物の濃度を包装に明記すべきだと主張している。

お茶の消費量が多い日本人にとっても、これは非常に興味深い研究結果。日々消費しているお茶にどれほどのフッ化物が含まれているのか、気になるところである。

参照元:Mail Online(英文)
執筆:佐藤 ゆき
Photo:Rocketnews24.