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サッカー韓国代表のサポーターが、2013年7月28日にソウル・蚕室(チャムシル)総合運動場で行われる東アジア杯の日韓戦で、文化財の返還を求める横断幕や幟(のぼり)を掲げようとしていたことが分かった。

韓国サッカー協会が持ち込みを禁じたことから当日は掲げられることはなさそうだが、韓国のインターネット上では、「なぜダメなんだ」、「日本は旭日旗を掲げているじゃないか!」などと不満を露わにするコメントが殺到している。

・日本が所蔵する朝鮮王室品
韓国メディアによると、韓国サポーターたちは最終戦となる日韓戦に、日本の東京国立博物館に所蔵されている朝鮮王室の文化財の写真がプリントされた、横断幕や垂れ幕・幟を掲げる予定だった。所蔵されている文化財は李氏朝鮮時代の兜や鎧で、横断幕を通じて日本側に文化財の返還を訴えるつもりだったようだ。

・韓国文化体育観光省と韓国サッカー協会が不許可に
だが、そんな政治的メッセージが込められた横断幕を、サッカーの競技場に掲げていいはずがない。韓国サッカー協会は、スタジアムではどんな政治的な行為も行ってはならないというフェアプレーの規定を遵守するため、これらの持ち込みを禁じるとした。

数日前に、日本と韓国の定期的な親善試合が23年ぶりに復活するとの報道があったばかり。韓国サッカー協会は両国のサッカー界が和解ムードに向かいつつある状況で、韓国サポーターの行為によって再び険悪な関係に陥ってはならないと判断したようだ。

・憤慨するサポーターと韓国ネット民
サッカー韓国代表のサポーターたちは「赤い悪魔」の異名を持つ。彼らは、韓国サッカー協会の対応に激怒。横断幕を制作した理由について、「海外にある韓国文化財の返還について赤い悪魔の意思と愛情を込めた」、「政治的なことではなく、正当な文化財意思の表明」だと説明し、持ち込み禁止は不当だとしている。

韓国ネットユーザーたちの反応は、「赤い悪魔」と同じだ。韓国ネット上では、「サッカー協会はどこの国の味方だ」や「旭日旗を外すのが先!」、また「日本は許されてなぜ私たちは(掲げては)ダメなの?」などと、今回の判断を非難したり、旭日旗を持ち出して自分たちを正当化するコメントで溢れかえっている。

・生かされない竹島プラカード問題の教訓
日韓戦での騒動といえば、2012年8月のロンドン五輪男子サッカー3位決定戦で韓国が日本に勝利した後、韓国代表の朴鍾佑(パク・チョンウ)選手が竹島(独島)の領有権を主張するメッセージを掲げるという出来事があった。

・プラカード問題の反省はない?
オリンピックでは政治的な宣伝活動を禁じているため、朴選手の行動はすぐに問題となり、彼はメダル剥奪の危機に陥った。その当時、FIFA(国際サッカー連盟)とIOC(国際オリンピック委員会)はすぐに調査に乗り出し、その結果、韓国サッカー協会は釈明に奔走することとなった。そして、朴選手も謝罪文を提出するなどしたことから、罰金と国際Aマッチ2試合の出場停止という比較的軽い処分で終結している。

あれから約1年が経った。再び日韓戦で政治的なメッセージが出されようとしていたことは、韓国側に全く反省がないことを意味しているのだろうか……。

執筆:林由美
参照元:news1(韓国語)