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誰にでも訪れる「老い」。いま若くて健康な人でも、将来は様々な体の不調を抱えることになるかも知れない。

だが、若い時から少し気を付けるだけで未然に防げる病もあるだろう。特に遺伝性のものは、両親や近親者の健康状態が参考になる。そこで「将来の健康のため親に聞いておきたいこと10」をご紹介したい。

1. 大腸ポリープが見つかったことはあるか?
自覚症状が出ずに検診や人間ドックで見つかることの多い大腸ポリープだが、もちろん全てががんになるわけではない。ただ、遺伝性の大腸がんがあることも確かだ。同じ消化器の食道がん、胃がんに比べて大腸がんは遺伝傾向が非常に強い。両親に大腸ポリープが見つかったことのある人は、念のため内視鏡検査をしてみるといいだろう。

2. 耳が悪くなったと感じたのはいつ?
聴力は、通常60歳頃から衰えを感じることが多い。実は聴力の低下が始まる年齢は遺伝しやすく、親が60歳以前に聞こえが悪い場合、子どももそうなる可能性が高い。比較的若いうちから進行し、遺伝的要因が大きいと考えられている耳硬化症などの難聴は、手術により劇的な聴力回復が望めるという。

3. 突然死した近親者はいるか?
極度の肥満など明らかな原因がないにも関わらず40歳前に突然死するのは、遺伝的心臓疾患が原因の場合が多い。アスリートなど若者の突然の心停止によくある「肥大型心筋症」は通常遺伝性で、突然死した人と血縁関係が近いほど、自らのリスクも高くなる。過度の運動を避けるなどの意識が必要だ。

4. 前立腺のトラブルを経験したことがあるか?
男性の前立腺がんは、食生活の欧米化にともない罹患率が上昇傾向にあるとされている。父親もしくは近親者に前立腺がん罹患者がいる場合、自らの罹患リスクは通常の2.6倍となる。良性腫瘍を含め、近親者の前立腺トラブルの情報を知っておくべきだ。また、精液中に分泌される前立腺特異抗原(PSA)の数値が高いと前立腺がんや炎症、肥大症などの可能性もあるため、早期発見のために検査するのも良い。

5. 甲状腺の働きは正常か?
女性の20人に1人にみられる甲状腺機能低下症。代謝を司るホルモンを分泌する甲状腺の不具合により免疫力が低下するもので、症状も幅広い。近親者が患っている人は、罹患率が1.2倍といわれる。妊娠初期の胎児の発育に支障をきたすこともあるため、母親が甲状腺機能低下症の女性は妊娠前に血液検査を受けるといいだろう。

6. 慢性的な胸焼けがないか?
食道と胃の間にある逆上弁の機能が低下すると、胃酸の逆流により胸焼けが起こりやすい。家系的なものが多く、慢性的な胸焼けは食道の細胞のがん化を促進すると考えられている。近親者に逆流性食道炎がある場合は、自身も脂っこい食事、コーヒーやアルコール、チョコレート、ニコチンなどの刺激物を避けて胸焼けを予防すると良い。

7. 両親の祖母は腰が曲がっていたか?
骨密度が著しく低下し骨がもろくなる骨粗しょう症は、患者の8割が女性であり、80%の確率で遺伝すると言われる。母や祖母だけでなく自分の知らない曾祖母の様子も聞き、リスクがあると思ったらカルシウムやビタミンDを積極的に摂取したい。閉経や更年期障害が早い場合も要注意だ。ちなみに関節炎も遺伝性のものが多いという。

8. コレステロール値は高いか?
コレステロール(血液中の脂肪)の値が高いと脳梗塞や狭心症、心筋梗塞など、命に関わる深刻な疾患を引き起こしやすくなる。こちらも約5割の確率で遺伝するという。食事療法や適当な運動、投薬などで改善できる。

9. 更年期はいつ始まったか?
若年性更年期という言葉を聞いたことがあるだろうか。更年期障害は通常、閉経に伴うホルモンバランスの変化により50歳前後にほてりや手足の冷え、頭痛やうつなどの症状を引き起こす。これに対し、若年性更年期障害は20代、30代の女性に症状が現れる。遺伝的要因や生活習慣によるものとされるが、放置すると不妊の原因にもなる。母親の更年期、閉経が早く、自身にも生理不順や更年期の症状がある場合は早めに婦人科で診察を受けると良いだろう。

10. 歯や歯ぐきは健康か?
虫歯や歯周病は、バクテリアが原因だ。このバクテリアの働きを唾液がどれだけ抑えられるかが、歯や歯ぐきの健康を左右するのだが、唾液の質は親と似ることが多い。どちらかの親に虫歯が多かったり、差し歯や入れ歯、歯周病が多い場合は、日頃から念入りにデンタルケアを行おう。

以上、機会があったらご両親に尋ねてみてはどうだろうか。親の健康状態を知ることもできるし、将来の自分の健康をある程度予測することもできる。今できる予防は関心を持って行い、何十年先も元気でいたいものである。

参照元:MailOnline(英文)
Photo:Rocketnews24.