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2012年3月、米ニュージャージー州のとある街を震撼させる事件が起きた。それは「911(緊急通報用電話)」にかけられた1本の電話から始まる。

・生徒に自動小銃を乱射して殺す
電話をしてきた男は電話口でこう告げた、「ハケットタウン高校の生徒に、自動小銃を乱射して殺す」。地元警察はすぐに捜査本部を設置して、同校をはじめとする8つの学校を一時閉鎖した。地元メディアは「近隣の森に銃を持った男が隠れている」と報じたのだが……。この脅迫電話は意外な場所からかけられていた

・特殊車両やヘリコプターも出動
事件は2012年3月26日に起きた。午前9時45分、同州のウォーレン郡にある911センターに銃乱射の犯行予告が告げられた。警察はすぐに緊急措置を発動。特殊車両やヘリコプターを出動させて街全体が緊迫したムードに包まれた。

・外出禁止
近隣の8つの学校は一時閉鎖されたのだが、一部の学校の生徒は帰宅することもできなかった。戸外へ出ることを一時的に禁じられたために、4時間も校内に閉じ込められた状態だったという。一部のメディアが、ハケットタウン付近の森に銃を持った男が隠れていると報じたために、生徒だけでなく街の人々は外出を許されなかったのだ。

・電話の発信源は韓国だった
米国土安全保障省は電話の発信源の割り出しを行った。そうしたところ、電話は意外な場所からかけられていたことが判明。その場所とは韓国だった。安全保障省は韓国警察に協力を要請し、携帯電話のインターネット接続履歴とIPアドレスの解析を依頼した。その結果、韓国軍で兵役についていた19歳(当時)の男が浮かび上がってきた。

・発信源を偽造するアプリ
韓国警察の調べでは、男はSNSを通じてハケットタウン高校の女子生徒と知り合い、チャットで親しく接していたという。二人の関係については不明。男はこの後に、アメリカが発信源になる国際電話のアプリを取得して、アメリカへのいたずら電話を開始した。

・ニューヨーク警察にまで脅迫電話
米官公庁や911センターに何十回もいたずら電話をし、挙句の果てにはニューヨーク警察にまで電話をして、応対した警官に「家族を殺す」と脅したのである。男はすでに逮捕されているとのことだ。

・氷山の一角
ちなみに韓国警察は今回の事件は氷山の一角であり、これと同様の手口を使った海外へのいたずら・脅迫電話事件はほかにもあると見ている。今後、捜査を続ける方針を固めているそうだ。それにしても、目の届かぬところから無関係の人を恐怖に陥れるとは、悪質極まりない手口ではないだろうか。

参照元:The Korea Times(韓国語)、New Jersey Herals(英語)