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広々としたデスクに、座り心地のいいイス。高い地位の会社役員や政治家など、権力のある人のオフィスはゆったりとした仕事環境が用意されているイメージがある。

実はこのオフィスの個人スペースの広さが、賄賂や着服の一因になっているという興味深い研究結果が発表された。あなたのデスクはどうだろうか。

・個人スペースの広さが人の心のあり方を変える
心理科学誌『サイコロジカル・サイエンス』に発表された内容によると、オフィスのデスクや車の座席など、広々とくつろげるような環境下では、人は自分の力を過大評価したり、不誠実になったりする傾向があるという。

その結果嘘をつく、金銭や物を横領する、違反をおかすなどしても良心が痛まなくなる。空間の広さが人の心を変えてしまうのだ。

・実験と調査による証明
実験で被験者らにアンケートを取ると、ゆったりとした姿勢で座っている時の方が、回答内容が不正直だった。また運転シュミレーションゲームでは、大きな座席の方が「当て逃げ」をしやすかった。

そして実際にニューヨーク市内で違法駐車している車を調査したところ、運転席が広い傾向が明らかだった。

論文を掲載した米国の心理学者アンディ・ヤップ博士は「オフィスのイスやソファ、車の座席など、空間の広さによって座る姿勢は変化します。空間の広さ、体勢が心理的影響を及ぼし、不誠実な決断や行動につながることが明らかになりました」と述べている。

・地位のある人ほど小さいスペースで仕事を!
普段なかなか意識しないが、空間の広さが考え方や行動に及ぼす心理的影響は少なくないようだ。腐敗を防ぐためには、権力を持つ地位、重要な決断を下す立場にいる人ほど、小ぢんまりとしたデスクやイスできゅうくつに働くべきかも知れない。

参照元:MailOnline(英文)
Photo:Rocketnews24.