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ある犬の最期を写した写真が、多くの人に感動をもたらしている。アメリカ地元メディアによって公開された写真には、一列に並び敬礼するアメリカの警察官たちが写っている。そして彼らの敬礼の先には、一頭の犬の姿が……。

実はこの写真、安楽死を迎える警察犬「カイザー」に対し、警察官たちが敬礼をしているシーンなのである。それにしても一体なぜ? それには深い理由があったのである。

・最愛の友が下した苦渋の決断
警察犬カイザーは、マサチューセッツ州にある「プリマス警察署」で2年間懸命に働いてきた。しかしひどい腎臓病を患ってしまい、容体はどんどん悪化する一方。

この状況をずっと見守っていたパートナーの警察官ジェイミー・ルブルトンさんは、カイザーがこれ以上苦しまないよう、「カイザーを安楽死させる」という苦渋の選択を下した。このことに関して、ジェイミーさんは以下のように話している。

「カイザーは、私がこれまで見たことがないくらい全力で腎臓病と闘っていました。彼の生涯は短いものになりましたが、決して忘れ去られることのない大きなものを彼は残していったのです。素晴らしい獣医、トレーナー、家族からの助言のもと、そしてカイザーへの愛と尊敬の念のもと、私はカイザーの苦しみを終わらせるという非常に胸が痛む決断を下しました」

・多くの人の愛に囲まれ最期を迎えたカイザー
そしてカイザーは2013年5月31日、敬礼する警察官たちに見送られながら動物病院に入り、最期のときを迎えた。生後5カ月の時にプリマス警察署に来たというカイザーは、2歳という若さでこの世を去ったが、彼が人々の心の中に残していったものはとてつもなく大きい。

・カイザーを想う相棒ジェイミーさんの言葉
それを証明するかのように、相棒のジェイミーさんは最後にこんな言葉をカイザーに贈っている。

「安らかに眠りたまえ、我が友よ。キミ以上のパートナーや友はいないだろう。ゆっくり休んで、神さまの橋のところで僕を待っていてくれ。僕もいつかそこに行くから。絶対に行くから。僕はキミのこと、そして僕たちが共に成し遂げてきたことを決して忘れない。キミは僕を警察官として、トレーナーとして、そして1人の人間として成長させてくれた。それではまた会う日まで、カイ(カイザーの愛称)」

参照元:Huffington Post(英語), Facebook/Plymouth Police, Old Colony Memorial
執筆:田代大一朗

▼カイザーと相棒のジェイミーさん
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▼警官たちに見送られながら、最期のときへ向かうカイザー
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▼これからもカイザーは、人々の心の中で永遠に生き続けていくことだろう
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