イタリアで、富裕層向けの高級冷蔵庫が発売された。注文の内容次第ではなんと300万円を超えるという高額商品で、インターネット上では「ありえない高値」との意見が多く出ている。

冷蔵庫の商品名はイタリア語で「船の食料庫」を意味する『ラ・カンブーサ』。幅250センチのアンティーク調キャビネットの一角に冷凍冷蔵庫が入っており、キャビネット内のスペースの使い道は購入者がカスタマイズできるという。

商品の一例を挙げると、一見家電が入っているとは思えないシックな木製キャビネットに真鍮(しんちゅう)製の取っ手。中には冷凍冷蔵庫、コーヒーメーカー、スチーム調理機能付きのオーブンレンジ、製氷機、テレビ、食品貯蔵庫(温度設定可能)、収納スペース。これでお値段、しめて325万円だ。

発売元のメルギーニ社はこれを「多機能冷蔵庫」と呼んでいる……が、冷蔵庫というよりは単なるキッチン家電セットである。

呼び名はさておき、ラ・カンブーサの最大の魅力はアンティーク家具のような見た目と、カスタマイズの自由度の高さにあるだろう。木製キャビネットの色は、500色もの中から選べる。「家電がゴチャゴチャ見えないし、インテリアとしての価値も高い」と海外セレブに受けているもよう。標準装備はドイツのリープヘル社製の冷蔵庫と収納スペースのみで、他は薄型テレビやオーブンなど、購入者が指定した家電をイタリア国内で組み合わせていく。

完全カスタム制のため値段は商品ごとに異なるが、受注料金と外側のキャビネットだけでも2万6000ドル(約204万円)という高値だ。冷蔵庫は最安で1200ドル(約9万4000円)、つまり標準装備が約214万円。これに取っ手やガラス窓などを付けるたびに価格が上乗せされていく仕組みである。人気のオプションはドイツのミール社製コーヒーメーカーだが、これだけでも3000ドル(約23万6000円)だという。

購入者の中にはラ・カンブーサを屋外に設置し、自宅のプールサイドでパーティーをする時に役立てる人もいる。パーティー好きセレブに人気のオプションは、大人数のドリンク作りに欠かせない製氷機だとか。

ネットユーザーの反応はまあ予想通りというか、「アホか」「ぼったくり」という意見が大半を占めている。ちなみにラ・カンブーサには手が出ないという人のために類似の低価格シリーズもあり、こちらは3分の1程度の価格で購入できるようだ。

それにしても300万円も払うくらいなら好きな家電を自分で揃えて棚に入れればいいのになどと思ってしまうが、そんなこと考えないのがセレブ感覚というものなのだろうか。

参照元:DailyMail(英文)

▼コーヒーメーカー(左)、製氷機(右)

▼冷蔵庫(左)、温度管理機能付きパントリー

▼扉を閉めればこの通り、アンティーク家具のような見た目だ