日々特に意識することなく使っている家電製品の一つ、冷蔵庫。そんな「当たり前の存在」にかつてない仕掛けが加わった冷蔵庫が話題になっている。

それはなんと「笑うとドアが開く冷蔵庫」だ。「The Happiness Counter」という名のこの冷蔵庫は東京大学大学院の研究チームが開発したもの。冷蔵庫に埋め込まれたカメラが使用者の笑顔を撮り、センサーが笑顔を認識するとドアが開くという仕組みなのだ。

製品の広報担当者曰く「毎日ストレスの多い生活の中でも自然に笑顔を作れるようになる」というのがこの製品の売りポイント。「笑顔を作ることで気分が上向きになり、他人との交流にも積極的になれる」という。

実際に研究チームが何名かにこの製品を使ってもらって効果を検証したところ、使い始めの最初の数日は無理に笑顔を作っていた人も、10日ほど経った頃には自然に笑顔が作れるようになる傾向にあったという。慣れと練習で笑顔も自然に作れるようになるらしい。

この冷蔵庫に使われているような「笑顔で装置を動作させる技術」は、職場の生産性ややる気を高めるための仕掛けとしても活用できると期待されている。「職場で笑顔が増えれば、雰囲気が良くなって良いアイデアもひらめくはず」と製品の広報担当者は話す。

強制されない自然な笑顔が一番だとは思うが、ストレスの多い現代社会、こうした「笑顔を強制する装置」が求められているのかもしれない。ちなみに、笑顔が作れないほど気分が落ち込んでいても大丈夫。強めの力でぐいっと引っ張れば、ドアを開けることができる。

(文=佐藤 ゆき
参照元:Mashable(英文)