妊娠を望んでいる方、将来子どもが欲しい方。ご自分の(男性はパートナーの女性の)「妊娠力」が現在どれほどか、考えたことはあるだろうか。

英国の研究者らによって、女性が妊娠する確率を示す数字が発表された。女性が次回の排卵を狙って性交した場合、何%の確率で妊娠するかを、「現在の年齢」「子作りを始めてからの月数」の情報をもとに計算したものだ。

これまでは、「健康な若い男女が性交して妊娠する確率は約20~30%」と言われていたが、自分のケースに当てはめて、より詳しい数字を見ることができるようになった。

たとえば、25歳、6カ月=15%との数字がある。これは「正常な排卵のある25歳の女性が過去6カ月の間子どもを作ろうとしている場合、次回の排卵日付近での性交で妊娠する可能性が15%」ということである。

子作り開始から同じ6カ月でも30歳では妊娠の確率は13%、35歳では10%を切って9%、40歳になると5%まで下がる。シビアな数字だ。発表された数字は以下の通り。なお()内の数字は、それまでに妊娠を望んで性交を行っている月数である。

25歳……18%(3)、15%(6)、12%(9)、10%(12)、6%(24)、3%(36)
30歳……16%(3)、13%(6)、11%(9)、9%(12)、4%(24)、2%(36)
35歳……12%(3)、9%(6)、7%(9)、6%(12)、2%(24)、1%(36)
40歳……7%(3)、5%(6)、4%(9)、3%(12)、1%(24)、0.5%(36)

これを見ると、妊娠の確率が10%を切るまで25歳女性には1年以上の時間があるが、35歳女性には半年もないなど、年齢に応じて数字が大きく変わることがわかる。つまり「○カ月頑張っても妊娠できなかったら、病院に行って検査や治療を始めれば良い」とは一概に言えないのだ。

研究を行ったジェラルディン・ハートショーン教授は「30歳を過ぎると卵子の質は加速的に劣化します。多くの人、特に男性は不妊問題で医師に相談するのを恥ずかしいと感じるようですが、先延ばしにすればするほど確率は下がり、加えて精神的な負担も生じます」と述べている。

「この数字が妊娠、出産を望むカップルにとって検査や治療を考えるタイミングの目安となればと思います。また医師にとっても、患者に高額な不妊治療を勧めるか、もうしばらく自然な妊娠を待つよう助言するかの判断材料になるでしょう」

最近、京都大学の研究者らがマウスのiPS細胞(人工多能性幹細胞)から卵子を作り、その卵子を体外受精させ、子どもや孫も誕生したというニュースが世界を驚かせた。そう遠くない将来、人間の不妊治療に応用される日が来るかも知れない。

しかし今のところ、人工卵子の人体応用や卵子のアンチエイジング法は存在せず、加齢と共に妊娠は難しくなる一方なのだ。いずれは子どもをと望むなら、早い方が妊娠の確率は高いと認識を持っておくと良いだろう。

参照元:DailyMail(英文)