近年増加している、「オレオレ詐欺」などの主にお年寄りを狙った詐欺行為。マスコミおよび公的機関が散々警鐘を鳴らしているにも関わらず、その被害者数は減るどころか増える一方です。

なぜ、お年寄りは騙されやすいのでしょう。海外サイト『dailymail.co.uk』によると、現在アメリカ・オハイオ大学の研究者たちによって、その謎が解き明かされつつあるようですよ。

彼らは、「騙されやすい人は、脳の特定の領域が悪化しているかもしくは損傷を受けているか、そのどちらかである可能性が高い」、と結論づけます。

研究者たちはまず、脳障害を持つあらゆるタイプの患者の「ある部分」を調査しました。「ある部分」とは、感情をコントロールし物事の善悪を判断する『前頭前皮質腹内側部』。ちなみに『前頭前皮質腹内側部』は人間の頭の先端、ちょうど目の上辺りにあるそうで、その大きさはソフトボールほどだといわれています。すると、この部分が損傷を受けている人ほど、より人を信じやすくなる傾向にあることが判明したのです。

39人の患者のうち、およそ半数である18人が『前頭前皮質腹内側部』に損傷を受けていました。彼らはその他の患者たち、そして脳になんの障害もない被験者たちと共に、偽装広告を見たのですが、このとき『前頭前皮質腹内側部』に損傷を受けていた人々はそうでない人々のおよそ2倍もその広告を信じていたことがわかったのです。実験を行った神経学助教授Natalie Denburgさん曰く、「彼らは偽装広告を深く信じこみ、その商品を購入しようとさえしました。これは彼らが非常に騙されやすいということを表しています」とのこと。

ニュース誌『Science Daily』はこの結果を受けて、「たとえほかに支障がなく、とても知的な人であっても、『前頭前皮質腹内側部』が損傷を受けていると人は騙されやすくなる。そして人は、年をとるにつれてこの部分の一部が悪化する場合が多い」と報道しました。

神経学および心理学の教授で、『Science Daily』記事の著者のひとりでもあるDaniel Tranel博士によると、「人は60歳を過ぎたころから『前頭前皮質腹内側部』の機能が悪化しはじめる傾向にある。しかしその時期やペースは人によって異なります」とのこと。

ふむふむ、なるほどね~。これじゃあ、お年寄りが騙されるって事件が絶えないわけだわ! というわけでみなさん、お年寄りに接する際にはこのことを十分考慮してあげてくださいねっ。明日は我が身ですよっ。

寄稿:Pouch
参照元:dailymail.co.uk(英文)