2012年8月20日、中国北京市の空港で国内線の大幅な遅れが発生した。遅延は4時間にもわたったという。不満をもった客が一人クレームを言えば、それを見て一人、また一人と騒ぎ出し、付近はちょっとした騒ぎになっていた模様である。

航空会社の職員も対応に追われていたそうだ。そんななか現場に居合わせたネットユーザーがアップした動画が話題となっている。なんと「騒ぎまくる客がウザすぎて死んだふりをしてやりすごした職員がいた」というのである。

この日、大幅に遅れたのは中国東方航空・北京発西安行きの便だ。4時間も遅延し、客たちはイライラ。怒号が飛び交い、カウンター内では職員が対応に追われている。

そのカウンターの中で<一人の男性が倒れているのだ。これだけ大騒ぎになっているのにピクリとも動かない職員。それを見た乗客は「クレーム対応をしたくないから死んだフリをしている!」とさらに激怒したそうだ。「東方航空は最悪だ!」とののしる声まで出ている。翌日、ネットユーザーにより「死んだフリ動画」が公開された。

確かに、かつての中国では「客が来ても面倒だから対応しない」商品があるのに「メイヨー(ない)」と言う、そのようなことがよくあった。今回の「客がウザいから死んだフリをした」というのも、いかにもありそうな話だ。

この件について、東方航空は「職員が倒れていたのは事実です。ですが、死んだフリをしていたなどということは断じてありません!」と否定している。同社によると、この男性職員は激怒した客に押されて転倒、頭を強く打ち起き上がることができなかったのだそうだ。

なお、中国のアミューズメント施設で働く日本人によると、

「うちも待ち時間に不満を持った中国人客が大群で押し寄せてきたことは何度もあります。もう圧死するかと思いました(笑) その職員が死んだフリをしていたかどうかはわかりませんが、客に押されて転倒、頭を強打というのはありえそうですね。それにしても踏み潰されなくてよかったです」

とのことである。

飛行機が遅れ、焦る気持ちはわかるが、騒いでも仕方がない。いずれにせよ乗客にはこのような情況下でもパニックにならないよう冷静になっていただきたいものである。

参照元:Youtube ThisIsMyFunnyVideos 揚州網(中国語)
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