私たちは月をモノクロだと信じている。月のカラー写真を見ることがないために、そう信じているのだ。しかし厳密にいえば、月の地表を覆う鉱物に太陽の光が当たると、わずかだが色の変化を見ることができる。これをデジタル化して強調してみると、本当の月の色を見ることができるのである。それを見ると、地表の多くは赤土色に覆われており、場所によっては濃い青色を帯びている。

自然科学に詳しいサイト「In Deep」は、ふたつの画像を紹介し月の色について伝えている。ひとつはラッセル・クローマンの天文写真。そしてもうひとつはクレイグ・レントの天文写真である。いずれも私たちの慣れ親しんだモノクロの月ではなく、いくつかの色彩を帯びているのだ。

クレイグ・レントの説明によれば、月の高地に当たるところにはシリコンやカルシウム、アルミニウムがあり、「月の海」と呼ばれる低地には玄武岩や鉄、チタンが含まれているという。赤土色に見えている部分が「月の海」、そして青く見えるところが高地とのこと。

画像の色彩は強調されているとのことだが、本来はこのような姿に見えるはず。肉眼で見ることはできないのだが、暗闇に色を帯びた月が見えたなら、幻想的ではないだろうか。

参照元:In Deep,Russell Croman Astrophotograghy,Astrophotos by Craig Lent(英語)

▼ 地表を覆う鉱物が、光を反射して微細な色を放っている