金持ちの子どもは恵まれている。このことはある意味正しく、ある意味間違っていることが最新の調査で判明した。言うまでもなく、お金は多い方が良いだろう。しかし、子ども世代の収入を追跡調査したところ、必ずしも親が裕福であった子どもが高い収入を得ていたわけではなかった。父親の「考え」と「仕事観」を引き継ぎ、人的資産に恵まれている子の方が、より豊かに生きている可能性があることがわかったのである。

この研究は、ブリガムヤング大学の経済学教授デービッド・シムス氏のチームが実施したものだ。彼らは、スウェーデンの1950~65年生まれの子とその父親の資料を元にして、親子の収入差を比較した。これには教育レベルや職業、そして父親の人的資産も含まれている。

取り分け注目したのが、裕福な家庭と貧乏な家庭、このふたつのケースを検証したのである。当初、裕福な家庭の方が子の収入が高いと見られていたのだが、一概にそういえなかったのだ。

チームは最終的に、子に引き継がれるものはお金ではなく、人的資産によるところが大きく、豊かさの3分の2に影響を与える可能性があると結論付けた。チームは人的な資産を「無形固定資産」と呼んでいる。これは家庭環境や父親の教育によって、受け継がれると見られている。

ただ今回の発表は、あくまでもひとつの示唆であり、今後も調査を続けなければ、正確な影響についてはわからないとのことである。いずれにしても、この研究が子どもの教育に役立つのではないだろうか。さらなる調査報告に期待したい。

参照元:MailOnline(英語)