北朝鮮と中国。両国の関係は中国の経済発展に伴い変化の兆しを見せつつも基本的には兄弟同然だ。

中国共産党機関紙『人民日報』の北朝鮮に関するある記事が話題となっている。なんとそこでは「北朝鮮では幼稚園の食事は1日5回」「整った医療制度」と我々がニュースなどで目にする北朝鮮とは全く違った姿が書かれていたのだ。

一部の情報をブロックされているとはいえ、中国でも北朝鮮の窮状は度々報道されている。突然のベタ誉め報道に市民はあ然としている。

問題の記事は6月11日付の人民日報及びWeb版に「北朝鮮の未来は愛の中で育つ」と題された記事である。この記事は同紙女性記者らによるピョンヤン取材を元に書かれたものだそうだ。見学場所は産院や幼稚園など。子育てを控える女性目線で書かれている。

そこに書かれた内容を抜粋して紹介すると

・北朝鮮最大のピョンヤン産院では毎年2万人以上の新生児が誕生
・入院費は食事代も含み無料
・幼稚園での食事は1日5回、献立は全て栄養士による
・義務教育は11年間、もちろん無料

などである。

人民日報の取材に対し北朝鮮側は、

「ピョンヤン産院はユニセフより “児童親和病院” の称号を受けています。北朝鮮の医療レベルの高さの証明というだけでなく、国家及び指導者の婦女と子どもの健康に対する愛の表れだと言えましょう」

「教育の重視はわが国の発展のための無限の原動力になります。子どもたちを手助けすることこそが、富強国家の目標を実現させ、幸福に満ち溢れた生活となるのです」

と熱く語ったという。出生から社会に出るまでと、子育てに対する国の手厚い政策に人民日報記者はいたく感激したそうだ。

この記事に中国人は

「クソ笑った」
「数日前は北朝鮮では人民が飢餓状態だと報じていたが?」
「北朝鮮にもファンタジー小説ってあるんだ(笑)」
「この記事を書いた人は妄想作家ですか? それとも国家公務員ですか?」
「1日に5度のメシって(笑)どうりでキム・ジョンウンが太っているわけだ」
「もう食糧援助とかいらないな(笑)」
「人民日報記者の子どもは北朝鮮の幼稚園に入ればいい」

また、「無料医療、教育、豊かな食事……北朝鮮にもそのような事実はあるのでしょう。但し、それは特権階級の子どもだけ。かつて中国の文化大革命期もそうだった」と深く切り込んだコメントも見られた。

各紙はこぞって同紙の記事を転載し、「人民日報が “北朝鮮は子どもに愛のある国” と報じる」と報道した。賛同も批判もしていないがタイトルから暗に何を示しているかわかるだろう。

参照元:Sina Weibo 左小刀人民日報(中国語)