仕事が忙しくて、昼食を会社のデスクでとっているみなさん、気をつけた方がいいかもしれない。なぜならデスクで食事をとっていると、深部静脈血栓症(いわゆるエコノミークラス症候群)にかかるリスクが2倍に膨れ上がるから。しかし一体なぜ?

その原因は、動かないことにある。人は90分動かないと、ひざの後ろにある静脈への血流が50パーセントも低下してしまうことをご存知だろうか? その血流悪化により、エコノミークラス症候群にかかりやすくなってしまうのだ。

しかし、その「動かないこと」の恐ろしさをどれくらいの人が知っているだろう。16歳から21歳までのゲーマーと21歳から30歳までの働いている人の1000人を対象に行った調査によると、90パーセントのゲーマーが休憩なしで90分以上ゲームを、73パーセントの会社員がデスクで昼食を食べていることが分かっている。動かないことの危険性を認識していない人はこんなにも多いのだ。

またRichard Beasley博士が400人の就労者を対象に行った調査の結果、普段デスクで昼食をとっている人のエコノミークラス症候群にかかるリスクは2.2倍と高くなることが判明している。

この結果を受けて、Beasley博士は「みなさんは、座りっぱなしの生活スタイルが、のちの肥満、糖尿病、心血管疾患のリスクを上げることを知っています。しかし職場で長い時間体を動かさないことが、即時的に自分の命を危険にさらしていることを自覚している人は、ほとんどいません」と話し、無自覚が引き起こす危険性について懸念を示している。

時間がない時に、ついついやってしまいがちなデスクランチ。しかし今回の研究結果を見る限り、少し無理をしてでも外に出て、おいしい空気を吸いながら食事をした方が、身体的にも精神的にも自分にとって大きなプラスになりそうだ。

(文=田代大一朗

画像:flickr/fooferkitten
参照元:Daily Mail(英文)