激辛カレーやキムチなど、辛いものがとにかく好きで好きでたまらない! という辛いものマニアの方々の食欲をさらに増進させてしまうような研究結果がこの程発表された。

香港中文大学のチェン博士らの研究によると、赤唐辛子などに含まれる辛味をもたらす成分「カプサイシノイド」が心臓病の予防に効果的である可能性が高いという。先進国では死因のトップリストに挙げられる心臓病。そんな忌まわしい病気に辛いものが効くかもしれないのだ。

論文を発表した研究チームは今回の研究結果について「コレステロールや血管の働きに関わる遺伝子や体内のメカニズムにカプサイシノイドがどのような影響を与えるのか、より詳しく把握することができた」と話している。

実験では、まずハムスターを二つのグループに分け、一つのグループには多様な量のカプサイシノイドが含まれる食事を与え、もう片方のグループにはカプサイシノイドが全く含まれない食事を与えた。

その結果、カプサイシノドが含まれる食事を与えたハムスターは、体内のコレステロールの蓄積が抑えられ、またコレステロールの分解と排泄が促進されたことにより悪玉コレステロールのレベルが低下したのである。また、辛いものを摂ると、動脈の収縮を生じさせる遺伝子の活動が抑えられ、心臓などの臓器への血流が改善されることが分かった。

こうした結果を踏まえ、「カプサイシノイドは心臓や血管の働きを高めるのに効果があるという結論に達した」とチェン博士は話す。

心臓病の予防に高い効果が期待できそうなカプサイシノイドではあるが、チェン博士は「辛いものを過剰に食べることはお勧めしません。良い食事というのはバランスが大事です。辛いものは薬の代わりにもなりません」と忠告している。多量に摂れば良いというわけではないよう。食べ過ぎには注意が必要そうだ。

(文=佐藤 ゆき
参照元:Mail Online(英文)
photo:Rocketnews24.