アメリカのマーケティング会社が、ホームレスが安定的にお金を得るために、斬新なアイディアで彼らに活躍の場を提供しました。そのアイディアとは、ホームレスがWi-Fiの無線ルーターを持ち歩き、ホットスポット(公衆無線LANサービスを受けられる場所)として活躍してもらうというものです。

しかしこのアイディアが物議を醸しています。一部の専門家からは「恩着せがましく、人間性を奪っている」として猛烈な批判を受けているのです。

この活動を行っているのは、米マーケティング会社「BBH」が立ち上げたホームレス・ホットスポット・イニシアチブというプロジェクトです。彼らは試験的に、テキサス州オースティンで行われる世界最大の音楽コンベンション「SXSW2012」に、13人のホームレスを雇いホットスポットとして活躍してもらおうと考えています。

雇われたホームレスたちは無線ルーターを持ち歩き、15分の利用につき2ドル(約164円)を得るのだとか。しかし、海外のネットユーザーやイギリスのマーケティング会社から批難が相次いでいます。というのも、彼らは戸外でユーザーに発見してもらいやすいように、「私はホットスポットです」と書かれたTシャツを着ることになるのです。

これが辱めを与えるものであり、人間性を無視していると指摘されています。ですが、ホームレスのメンバーは仕事を得られることを喜んでいます。ニューオリンズから来たクラレンスさんは、2005年にアメリカ南東部を襲ったハリケーン「カトリーナ」の被害で家と仕事を失いました。プロイジェクトに参加し、人の役に立てることを有難いと感じているようです。

ちなみにSXSWは2012年3月13日から5日間の日程で開催されます。開催中ホームレス・ホットスポットは会場を移動しながら通信環境を来場者に提供します。このイベントの終了後に、サービスを継続するかは不明とのことです。

参照元:MailOnline(英語)