晴れている日には意識しないが、雨が降ると存在感を増すのが傘である。特に「今日は降るかも」系の天気の日には、コンパクトに収納できる折り畳み傘が大活躍だ。

しかし、安物の折り畳み傘は壊れやすい。構造上、これはどうしようもない事実であるが、7年前にインドで買った折り畳み傘は一味も二味も違うのである。まさにタフ。タフすぎてインド人もビックリなのだ。

・傘の街アレッピーでシノギを削る2大メーカー
南インドのケララ州にあるローカルな街・アレッピー。とりわけ何も特徴のない街であるが、実は知る人ぞ知る「傘の街」なのである。

この街でしのぎをけずるメーカーは、主に2社。POPY(ポピー)とJohn’s(ジョーンズ)である。それぞれが街のいたるところに看板を設置しており、場所によってはバッティングしていたりもするほどの激しいライバル関係なのである。

・ポピー「ガチでオススメなのは三段式折り畳み傘」
ポピーもジョーンズも、共にありとあらゆる傘を開発・製造販売している。たとえば「かぶれる傘」や「座れる傘」、「スティック式の傘」などなど。なかには著作権的に大丈夫か?的なキャラクター商品もあったが、品質はピカイチである。

私(記者)は約7年前にポピーにおもむき、スタッフの方に話をうかがったことがある。「いろいろあるけど、ガチでオススメなのは三段式の折り畳み傘。高いモノほど品質は高い」とのことであった。

・ふと気づけば購入してから7年。でも壊れない!
スタッフさんが言う高級な三段式畳み傘の価格は、専用ケース付きで800円程度だったと記憶している。ここまで来て安物買ってもしょうがないので、思い切って購入した。それが今から約7年前である。

そして……ふと気づけば、その時の傘をまだ使っている自分に気がついた。あれよあれよという間に7年目。さすがに傘生地(カバー)には小さな穴が開きつつあるが、骨格部分はまだまだ現役、壊れる気配は一切ない。

購入時は、実は内心、「どうせインドの商品だし……」、「最高級とか言いつつも壊れるんじゃ……」と思っていた。だが結果は正反対。疑ってしまってごめんなさい!と謝りたい気分でいっぱいである。本気のインドはナメたらあかん。アレッピーに行ったらポピーの傘は要チェックだ。

執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.