多くの人が苦手というゴキブリが、人類に明るい未来を示してくれるかもしれない。アメリカの科学者が、ゴキブリをバイオ電池として活用できると主張しているのだ。ゴキブリが食べ物を分解しているときに生成される物質から、電子を取り出し発電するというもの。しかも、発電に用いた個体はそのまま生き続けるという。

これは無限にエネルギーを生み出すことができるということなのだろうか!? しかし大きな問題がある、100ワットの電球を発電するのに、必要な個体数が途方もない数なのだ……。

ゴキブリ電池の可能性を主張しているのは、ケース・ウェスタン・リザーブ大学のダニエル・シェーソン博士だ。彼によると、ゴキブリに限らず昆虫の血中には、「トレハロース」と呼ばれる糖分が含まれており、これを分解して発電を行うという。

博士は以前から、昆虫の血液に着目していたのだが、どうしてこれを有効活用しないのかと不思議に思っていたそうだ。特にゴキブリは「血洞」という器官を持っており、成分の取り出しが他のものに比べて容易なのだそうだ。

そこにコーティングした電極を挿すだけで発電することができる。電極を抜き取りさえすれば、再び活動を始めるのだとか。したがって電力源は限りなくあると考えても良いだろう。まさしく未来のエネルギー!

だが、ひとつ大きな問題がある……。

それは、100ワットの電球を1個照らすのに、なんと1億匹ものゴキブリが必要なのだ!! 取り出せる電力が微弱すぎて、満足に活用することができない。仮に一般家庭1軒の電力をまかなおうと思うと、天文学的な数のゴキブリが必要になってしまうのだ! 使えねぇぇえええ!!

人類の嫌われもの、ゴキブリがついに共存する時代に突入すると思われたのだが、どうやらまだまだ先の話のようだ……。

参照元:The Columbus Dispatch(英語)