人は目で見ることによって、様々な情報を捉えている。だが、日々の生活では「次に何を見るか」、「どこへ視線を動かすか」をいちいち意識している人はいないだろう。

そんな人の目の動きに関して、海外誌「TIME」のオンライン版に、大変興味深い内容が紹介されている。「今までこんなこと意識したこともなかった!」という人も、これを知れば日常生活での視線に、ちょっとした変化が生まれるかもしれない。
 
「目の動きに関する3つのこと」
 
■ ネット広告は、画面の右下にあるものほど視線が向きやすい

サイトのどの位置に、どのような広告を載せると効果的かを研究した結果によると、人の集中力は画面右下に広告があるときにもっとも乱されることが判明した。つまり、広告はまず第一に閲覧者の気をひくことが大事であり、サイト内容から気をそらせて視線を集めるには右下が効果的ということだ。

さらに、静止画像と動きのある映像のどちらかよりも、両方の組み合わせで作られたもののほうが、より視線を集めやすいことも明らかにされている。
 
■ プロの視線を真似ることが、スキル習得への近道

とある実験によると、手術中の外科医の目線を撮影し、その目の動きを医学生たちに見せた。すると、一般的なレクチャー形式のみで学んだ学生よりも、目線の映像を見た学生たちの方が手術に関する技能の習得が早かったという。

どんな分野でも、その道のプロと素人では視線を向ける場所が違う。プロの目は、それまで培った経験とノウハウをもとに動くからだ。
 
■ 目の動きはその人がどんなタイプの人間なのかも表す

被験者に興味あるものとそうでないものの映像を見せて、目の動きを観察した。そうしたところ、興味を持っているものを見たときの視線は広範囲にわたり、興味のないものを見ているときと、明らかに動きが違っていた。
 
人の目は、興味がある対象を見ると休まず動き、できる限りの情報を得ようとする。そのため目の動きを見れば、その人が何に興味を持っているか、どんなものが好きなのかなど、内面的なこともわかる。「目は口ほどに物を言う」というわけだ。

参照元:TIME(英文)
photo: flickr hkvam