中国の歴史を語るうえで、欠くことのできない存在として、嵩山少林寺(すうざんしょうりんじ)がある。ここは中国武術の源流であり、現在も僧侶たちが厳しい修行を重ねている。映画やテレビなどで修行の様子が世界的に伝えられているのだが、実際に僧侶たちは驚くべき研鑽を重ねているのだ。その証拠を示すような画像が海外のインターネット上で話題となっている。

その画像を見ると、なんと重力を無視しているように、垂直の壁を平然と歩く僧の姿が。どんな修行を積んだら、こんなことになってしまうのだろうか?

僧たちの修行の様子を撮影したのは、ポーランド出身のカメラマン、トーマス・ガゾドワティさんだ。彼は最近、少林寺での修行の様子を撮影したフォトエッセー『少林寺(Shaolin Temple)』を出版。モノクロながら一瞬を切り取った写真は、どれも大変迫力があり、厳しい修行風景の緊張感がひしひしと伝わってくる。

もともと風景写真家として活動を始めた彼なのだが、のちにスポーツカメラマンに転向。特に非営利で活動するアスリートに強い関心を持つようになり、主流なメディアでは決して取り上げられることのない競技に密着取材を行っている。少林寺も彼の興味の対象のひとつだった。

現在彼の作品は、頻繁にニューズウィークやタイム、フォーブスに掲載されているそうだ。そして、世界的なコンテストで優秀な成績を収めている。修行僧がまるで壁を歩いているように見える画像を見れば、その実力をうかがい知ることができるだろう。

それにしても修行の末に、凄まじい境地に達した僧たちには驚かされる。そしてその一瞬を逃さなかったトーマスさんもまた、つわものと言えるだろう。

参照元:VISUAL NEWS(英語)