ジャイアントパンダは中国語で「大熊猫」と言われるように食肉目クマ科の動物だ。だがよく知られているように、その主食は食肉目にも関わらず、竹や笹というユニークな動物である。

竹を食べながらのんびりしている印象の強いパンダだが、肉食動物であることには変わりない。竹がないときは動物を襲うと言われていたが、先日、ついに中国で初めてパンダが肉を食べる様子の撮影に成功したそうだ。

撮影に成功したのは、四川省綿陽市にある平武県だ。先日、同県の海抜2000メートル付近にある河原でターキンという牛の一種の死体が発見された。大型肉食動物に襲われた可能性を考慮した県の職員はターキンの死因を調査するために、付近に赤外線カメラを設置していたそうだ。

そして12月に入りカメラを回収したところ、なんと竹が主食のはずのパンダがターキンを食べる様子が映っていたのである。

パンダが食べていたターキンはインドやチベットに生息する牛の一種だ。成獣だとオスで100~450キロ、メスでも250キロにもなる大型草食動物である。

ターキンの死体付近で撮影された映像によると、11月9日の23時頃、一頭のパンダが現れた。そして12日深夜1時頃パンダはターキンに近づきしばらく観察していたそうだ。そして、ゆっくりと近づき手を伸ばして食べ始めたそうである。大きな口でガブリ。どうやらパンダはターキンの味を気に入ったようだ。

カメラにはパンダがターキンをゆっくりと時間をかけて味わい、約4時間後の午前5時に完食するまでが克明に記録されている。パンダが去った後には何も残っていなかったそうだ。

専門家によると「パンダはもともと肉食動物ですが、進化の過程でだんだん草食化してきたのです。なのでパンダが肉を食べるのは不思議なことではありません。正常な現象だと言えます」とのことだ。四川大地震直後に食料がなくなったパンダが飼われていた羊を襲ったという報告はあるが、このようなことが起こる確率は比較的少ないという。

ターキンの死因はまだ判明していないようだが、中国で野生のパンダが肉を食べる映像が撮られたのは初めてとのこと。確かにパンダの竹をバリバリ食べる鋭い歯は肉でも余裕で噛み切れそうだ。やっぱりパンダ(大熊猫)は熊で猫の肉食系だった。
参照元:新浪新聞(中国語)

▼手に持っているのがターキンの肉
▼モリモリ食べるよ
▼キレイに完食