衝撃の調査結果が明らかになった。政府系調査機関の調査により、アメリカ人女性の約5人に1人が性的暴行の被害にあった、もしくはあいそうになった経験があることが明らかになったのだ。

今回の調査は1万6507名の成人に対して、電話で約25分間インタビューをして実施された。その結果明らかになった実態は驚くべきものだった。女性の約5人に1人が性的暴行の被害にあった、もしくはあいそうになったことがあると答えた。また、4人に1人は親しいパートナーから暴力を受けたことがあり、6人に1人はストーカー被害の経験があることが明らかになった。

その他、今までなかなか明るみに出ることのなかった様々な実態が明らかになった。以下にその内容を簡単にまとめてみたい。

・暴力の被害者は女性だけではなかった
まず、男性が受ける暴力の被害も深刻であることが分かった。7人に1人の男性が親しいパートナーから深刻な暴力を受けたことがあると回答。また、71人に1人の男性がレイプされたことがあると答え、そのほとんどが11歳以下の時に被害にあっていた。

・被害者が抱える深刻な健康上の問題
性的暴力を受けた女性の多くは心的外傷後ストレス障害を抱えていることが分かった。また、男女に関わらず、被害者は頻繁な頭痛、慢性的な痛み、睡眠障害などを抱える傾向にあった。

・「若い」ことが危険因子になる
男性の性的暴力の被害者の28パーセントが10歳未満のときに暴行を受けていたことが分かった。女性の被害者も、12パーセントが10歳以下、約半数が18歳になる前、80パーセントが25歳前に被害にあっていた。

以上、調査結果を簡単にまとめてみた。今回の調査結果は大きな物議を醸しているが、意外なのは、例えばNew York Timesの記事のコメント欄を見ると「こんなに多いとは!」という驚きの反応よりも「実際はもっと多いのでは?」というかなり冷静なコメントが目立つことだ。また、「性的な暴力」の定義が曖昧だと指摘する声や、調査が主観に基づくことを批判する声もある。

確かなことは、暴力が被害者の人生に及ぼす影響は甚大だということだ。記事のコメント欄には、自分自身がレイプを受けた経験を告白する投稿もいくつかあり、暴力が人生に及ぼす負の影響の大きさに心が痛んだ。

(文=佐藤 ゆき

参照元:New York Times(英文)
photo:flickr WeNews