一口に「絵を描く」と言っても、その描き方にはさまざまな手法がある。一般的には鉛筆やペン、木炭、パステル、コンテなどで輪郭線を描き、視覚的特徴をつかむのだが、とあるアーティストは鉛筆で大まかなデッサンを描いた後に、気の遠くなるようなこまかい作業を経て、絵を完成させるのである。最近その彼が発表した作品は、なんと320万個もの「点」を打って描いた父親の肖像画だ。

この作品を手がけたのは、アーティストでウェブ開発者のミゲール・エンドラ氏だ。彼は2011年12月に、点画で父親の肖像を描いた。その過程を動画に収めて公開したのである。

その制作過程なのだが、まずノートに控えたラフをもとに、画用紙のうえに大まかなデッサンを描く。そしてペンでひたすら点を打って、描いていくのである。動画には、いくつ点を打ったのか数が表示されているのだが、アウトラインを描くだけで軽く100万カウントに達している。制作過程の道のりの険しさがうかがい知れるだろう。

ちなみにこの作品は、「ヒーロー」と題されている。おそらく彼は、父親こそが彼のヒーローであると訴えたいのではないだろうか。

完成までに210時間を費やした肖像画、完成作品を見た彼の父親も、きっと喜んでいるに違いない。

参照元:vimeo COLOSSAL Miguel Endara(英語)

▼ ひたすら点を打ち続ける制作過程


▼ 完成した作品「ヒーロー」
▼ 細かなところにまで無数の点が打たれている